(最終更新:2023年4月13日)
※ルピシアの自由が丘本店は2020年7月に移転しました。
ルピシアの自由が丘本店では、毎年さまざまなイベントを開催しており、その中のひとつに旬のお茶の試飲会があります。この試飲会では、ダージリンやアッサムのクオリティシーズンや、摘んでから間もない台湾烏龍などの新茶を茶園ごとに飲み比べ、今年の味や香りを確かめたり、自分の好みに合うものを見つけたりすることができます。
今回は、この冬に収穫されたばかりの台湾烏龍茶、そしてダージリンオータムナルの試飲会が1/12(日)と13(月)に開催されたので、初日の日曜日に行ってきました。
本店は自由が丘の駅から歩いて5~6分ほどのところにあります。
自由が丘の街は道がややわかりにくいのですが、本店の公式ページでは、
正面口を出て駅を背に、右側に見える「自由が丘デパート」及び「ひかり街」沿いをまっすぐ進みます。「ひかり街」の一番端まで来ると右手に踏み切りが見えてきますので、左に曲がり、熊野神社のはす向かいです。
という風に説明されているので、よろしければ参考までに。まあ、地図アプリのナビどおりに行けば迷うことはないですよね……。
試飲会は当日予約なしでも参加できますが、事前に予約して行くことをおすすめします。というのも、事前予約をしておくと、1階の受付でお土産をもらえる場合があるからです。今回は台湾伝統花布のコースターをいただきました。
受付を済ませて2階に上がると、所狭しとお茶が並べられています。順番は特に決まっていないので、好きなところから飲んでいけば問題ありません。
試飲会場には、お茶だけでなく口直し用の水やお菓子が用意されています。今回はドライフルーツとナッツが用意されていました。
また、お茶の試飲以外の企画が用意されていることもあります。たとえば今回の試飲会では、工夫(くんぷー)茶器を使って台湾烏龍を淹れる実演コーナーや、点心セットのイートイン、ルピシアティースクールのミニ講座が用意されていました。
今回はその中からティースクールのミニ講座に参加しました。
台湾烏龍の製造工程では、茶葉を揉んで捻るプロセス*1がありますが、そのプロセスの後に茶葉の形をそのまま残す場合と、布で包んでボール状にする場合があります。今回のミニ講座では、前者の茶葉を「よりより」タイプ、後者を「コロン」タイプと呼び、それぞれの茶葉の1煎目と2煎目の味や香りの違いを楽しみました。
講師の方の説明によると、全体的な傾向として、「よりより」タイプの茶葉は1煎目が香りも味も最も強く、2煎目以降はだんだん穏やかになっていくのに対し、「コロン」タイプの茶葉は1煎目は葉が開ききっておらず、2煎目に茶葉の味が強く出てくるそうです。
最後に、僕が会場で購入した茶葉を参考までにご紹介します。どちらも会場で試飲して味や香りに惚れ込んだものです。
まず台湾烏龍は、杉林渓烏龍を選びました。淹れたての鮮烈な香りと、少し冷めてきたときの芳醇な香りのギャップに魅了されました。何度も淹れて飲める台湾烏龍だからこその楽しみ方ができる茶葉だと思います。
なお、この杉林渓のように貴重で数の少ない茶葉は、通販とベルエポックという限定の2店舗でしか購入できません。このような希少な茶葉の味や香りを確かめたうえで購入できるのが、試飲会のメリットのひとつでもあります。
また、ダージリンオータムナルはシーヨク茶園のものを選びました。ブランデーを思わせるどっしりとした香りがいかにも秋摘みのダージリンらしく、寒い季節にゆっくり飲むにはぴったりです。
こうした試飲会の情報は、ルピシアのSNSアカウントやメールマガジンのほか、自由が丘本店の公式ページにも掲載されます。ご興味のある方はぜひ定期的にチェックしてみてください。
*1:文字どおり「揉捻(じゅうねん)」と呼ばれます。