前回に引き続き、今回も日本橋三越の英国展に行ってきました。パート2は8~13日の開催予定で、今回は2日目の9日(水)に足を運びました。
……が、11時過ぎに会場に着いていきなり驚きました。何しろパート1とは桁違いに混んでいるのです。
この写真はカメリアズティーハウスのティースタンドの行列です。「ティースタンド」と言っても紅茶は早々に完売し、並んで買えるのはスコーンとジャムだけという状況(茶葉の売り場は別にあります)。このような行列が会場内のあちこちにできており、さながらテーマパークの人気アトラクションのような状態でした。イートインコーナーも、パート1の平日は比較的空いていましたが、パート2はかなり席が埋まっているようです。客足は例年とさほど変わらないという噂もあり、出店しているスタッフの皆さんも想定外とおっしゃっていました。
率直に言うと、日本橋三越は入場制限をもっと徹底したり、会場に入る段階で事前予約制を導入したりするなど、新型コロナ対策を強化すべきだったと思います。平日の昼ですらこの状況なので、会期中最後の週末である12・13日がどうなるか、想像したくもありません……。
僕の場合、カメリアズのスコーンを買うだけでも1時間弱も経ってしまい、それ以外のスコーンのお店にも大行列ができていたので、空いているお店を中心にいくつか見て回って早々に引き上げました。今回は紅茶を中心に買い込んできました。
購入した商品は以下のとおりです。
- カメリアズティーハウスのWishes(シルバーの缶)、イングリッシュブレックファスト(青い箱)、アールグレイオレンジ&ティーブロッサム(ビニールの袋)、スコーン4種(プレーン、チョコチップ、レーズン、アールグレイ)
- エースティーロンドンのブレックファーストマーマレード(右奥オレンジの箱)
マーマレード風味のフレーバードティー。マーマレードそのものではありません。 - ジョーズティーの紅茶セット(右奥)
アールグレイ、イングリッシュブレックファストとそのデカフェ、そしてスリランカ産の緑茶のティーバッグが1個ずつセットになっています。 - ラブココアのミント(緑の小さいパッケージ)、バースデイ(カラフルなパッケージ)、アボカド(黄緑のパッケージ)
どれも板チョコです。バースデイはトッピングシュガーを振りかけたホワイトチョコレートだそう。
さっそく翌日(つまりこの記事を書いている今日)にいくつか紅茶の飲み比べをしたので、その感想もご紹介していきましょう。まずはジョーズティーとカメリアズのイングリッシュブレックファストからです。
写真左のジョーズティーは、バラのような華やかな香りの中にかすかなメントール香が感じられます。渋みが強めで、飲み込んだ後も舌にじんわりと残る一方、コクは少なめ。おそらくウバが中心のブレンドなのだと思います。ミルクを入れると渋みが消え、バラのような香りがいっそう引き立ちます。
これに対し、写真右のカメリアズティーハウスは、以前別の記事でも感想を書いたので詳細は控えておきますが、落ち葉のような力強い香りと、渋みとコクのバランスのよさが特徴です。
ちなみに、カメリアズよりジョーズティーのほうが水色(すいしょく)が濃く見えますが、これはおそらくティーバッグ1包あたりの茶葉の量が違うからでしょう。カメリアズが2gなのに対し、ジョーズティーは3.5gも入っています。大きめのマグカップやちょっとしたティーポットで淹れても十分抽出できる量ですね。
続いては、エースティーロンドンのブレックファーストマーマレードと、カメリアズのWishesです。
まずは左のエースティーロンドンですが、残念ながら僕の口にはまったく合いませんでした……。オレンジのスパイシーな香りも感じられますが、紅茶自体の香りもかなり強めで、オレンジの香りとマッチしていない印象です。それでいて味は茶葉の主張が弱いので、ミルクを入れると水っぽくなります。なお、名前には「マーマレード」とあるものの、マーマレードらしさは皆無です。
一方、右のWishesは、アッサムとダージリン、そして雲南の茶葉の新作ブレンドだそうです*1が、口に含むとアッサムらしいウイスキーのようなモルティな香りが口いっぱいに広がります。しかし、香りの印象とは対照的に、味は渋みやエグみが少なく、ボディも軽く、かなりマイルドでストレートでもゴクゴク飲めます。渋みやコクが少ないせいか、牛乳を入れても味はほぼ変わらず、かえってモルティな香りが強調されるように感じました。ミルクティーにしても美味しいと伺いましたが、僕はストレートで飲むほうが好みです。
さらに、イルカのティーバッグが可愛らしい、カメリアズのアールグレイオレンジ&ティーブロッサムも飲んでみました。
抽出中はイルカがカップの中を泳いでいるように見えて、ますます可愛いです。ただ、ティーバッグが小さすぎて茶葉が広がらないせいか、抽出に時間がかかるのが難点ですが……。
香りはベルガモットの存在感がありつつも、オレンジのおかげでマイルドになっており、僕のようにアールグレイが嫌いな人でも飲みやすくなっています。味も渋みが少なくまろやか。ちなみに、ブレンド名に入っている「ティーブロッサム」は、アッサムのチャノキの花のことだそうです。手が込んでますねぇ……。
このアールグレイオレンジを飲みながら、カメリアズのスコーン(とスーパーで買ったサンドイッチとチョコケーキ)で自宅アフタヌーンティーをしました。カメリアズのスコーンは、パート1のデバラベーカリーやベノアとはまた違ってサクサク系。しかも、ひとつひとつがかなり大きめで食べごたえがあります。
というわけで、なんだかんだパート2も楽しみました。土日に会場に行く方は混雑が避けられないと思うので、どうぞお気をつけください。