このブログの記事の中でも特に人気を集めているのが、ペットボトル紅茶の飲み比べシリーズです。特にレモンティー&オレンジティー編は、アクセス解析の結果でいつもベスト3にランクインしています。緊急事態宣言の発令中に暇つぶしで始めた企画のわりに、予想以上の人気でちょっと驚いています(汗)。
そんなペットボトル紅茶の飲み比べですが、今年の秋に主要メーカーからレモンティーの新商品が出たということで、さっそく飲み比べてみました。
今回飲み比べたのは、こちらの3つです。今回も「自分で茶葉から淹れた紅茶と味や香りが近いか?」を基準にしながら味や香りを確かめます。また、各商品のカロリーもチェックしていきます。
過去の飲み比べでは「午後の紅茶」からスタートしていましたが、今回は最後に回します。理由は後で説明します。
コカ・コーラ 紅茶花伝 CRAFTEA レモネード
まずは売れ行きが好調な「紅茶花伝クラフティー」です。個人的にレモネードが好きなので期待が持てます。
レモン果汁の多さをアピールしているだけあって、香りはほぼレモンです。味は蜂蜜の甘みとレモンの酸味が同時に来た後、かすかに紅茶の渋みが感じられます。紅茶の後味が残る点はオレンジティーと似ていますね。
ただ、甘みと酸味が強すぎるせいで、紅茶らしさはほとんど感じられません。僕としては今回の他の2つより美味しいとは感じたものの、そもそもレモンティーとは呼べないただのレモネードでしかないと思います。
カロリーは100mlあたり26kcal。パッケージに「甘さひかえめ」と書いてあるわりにかなり甘いので、カロリーの多さも納得です。
サントリー クラフトボス レモンティー シーズンブレンド
次は前回酷評したサントリーの「クラフトボス」です。秋冬のシーズンに合わせた味ということで、「シーズンブレンド」というネーミングが追加されています。
ベースの茶葉は相変わらずアールグレイのようです。公式のニュースリリースによると、「レモンの香りの余韻を強化することで満足感を上げ」たとのことですが、そのレモンの香りと茶葉の味があまりマッチしていません。それでも茶葉自体の味は以前と比べて若干強くなったような気がします。あくまで若干ですが。
なお、カロリーは100mlあたり22kcal。レモンの酸味が弱い分、「クラフティー」よりむしろ甘く感じられるかもしれません。
キリン 午後の紅茶 おいしい無糖レモン
最後は「午後の紅茶」の無糖レモンティーです。セブン&アイグループ限定商品ということで、セブンイレブンまで行って買ってきました。僕の家の近くにあるのはファミリーマートで、セブンイレブンはちょっと遠いのです……。
香りについては3つの中でレモン香料がいちばん強烈で、かすかに紅茶の香りがします。香りの強烈さとは対照的に、飲んでみるとなんと味がほとんどありません。紅茶の渋みを少しは感じないこともないのですが、基本的にはただの色付きの水。紅茶を水で薄めたような不毛な味です。普通のレモンティーにどれだけ砂糖を入れて味をつけているのかがよくわかります。なお、無糖なのでカロリーは当然ゼロ表記です。
しかもレモンティーを謳っているのにレモンの味が一切しません。なぜ……?と思いつつ、ふとこの3つの水色(すいしょく)を見ると、あることに気づきました。
並べて見ればすぐにわかるように、「クラフティー」と「クラフトボス」は水色が黄色いのに対し、「午後の紅茶」は茶色です。紅茶にレモンの果汁を入れると、普通は多少なりとも色が黄色に近くなるのですが、「午後の紅茶」はかなりストレートティーに近い水色をしています。
もしやと思い、パッケージをよく見てみると……。
そ も そ も 無 果 汁 じ ゃ ね え か
……いや、確かに「レモン果汁を使っていなければレモンティーと名乗ってはならない」と決まっているわけではありません(多分)。でも、これまでに飲み比べたレモンティーやオレンジティーは、たとえごく少量でも原材料に果汁が含まれていました。それが今回、果汁を一切使っていないのに「レモンティー」として売り出すとは、大胆というか、暴挙というか……。
まとめ
というわけで、今年の秋の新商品をチェックしましたが、どれもレモンティーとしてはちょっと(午後ティーはかなり)残念な結果になりました。今回の3商品の中では「クラフトボス」がいちばんレモンティーらしくはありますが、それでもレモンジュースの域からはまったく出ていないと思います。やっぱりペットボトル紅茶は、ミルクティーかストレートで選ぶのが無難なのかもしれませんね。
飲み比べシリーズの記事一覧はこちら。