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ルピシアティースクールのテイスティング講座を受けてみた

2度目の緊急事態宣言が3月末に解除され、いよいよ紅茶の勉強を本格的に始めようと思った矢先、わずか1か月で3度目が発令されてしまいました。昨年末に講座を受けたリプトンのティースクールに通おうと思っていたのに、出鼻をくじかれてしまった形です。

仕方がないので自分で勉強するにしても、本を読んだりインターネットで調べたりするのは限界があるし……と思っていたところ、ルピシアティースクールがクオリティシーズンティーの講座をリモートで開催するという情報を耳にしました。これぞ渡りに船ということで、今回はそのテイスティング講座を2つ受けてみました。

 

受講した講座と教材

今回受講したのは、「ニルギリ・テイスティング2021」と「驚きのダージリン体験~至高のファーストフラッシュ2021~」という講座です。どちらも「旬活」というルピシアのプロモーションの一環として開講されたようです。

www.lupicia.co.jp

 

どちらの講座でも、教材キットは実施日の1週間ほど前に郵送で届きました。ポストに投函されるので、受け取りの心配をしなくて済むのは助かります。

ルピシアティースクール_テイスティング講座_教材キット

 

開封すると、予想以上に中身が多くてビックリしました。

ルピシアティースクール_テイスティング講座_教材キット_ニルギリ

この写真はニルギリのキットですが、中身をリストアップすると、

という感じでした。最後のティーフィルターは、カップにセットして茶葉を入れれば、ドリップコーヒーのようにお茶を抽出できるという優れもの。テイスティングカップを持っていない人でも、手持ちのカップや紙コップでテイスティングができるようになっています。

ルピシアティースクール_テイスティング講座_教材キット_ティーフィルター

ティーフィルターをマグカップにセットしたところ。ドリップパックのコーヒーと同じ感覚でお茶を淹れられます。

 

ダージリンファーストフラッシュの講座でも、キットの中身はおおむね同じでしたが、パート・ド・フリュイがパウンドケーキに変わっていました。

ルピシアティースクール_テイスティング講座_教材キット_ダージリン

 

講座の様子

講座はZoomを使って行われます。授業の数日前にミーティングのURLが共有されるので、当日になったらそのURLからアクセスして受講します。キットに入っている注意書きにもありますが、パソコンやスマートフォンなどでZoomアプリが正常に使えるか、事前に確認しておくことをおすすめします。

授業が始まると、まずはニルギリやダージリンの基礎知識について、簡単な講義があります。講義と言っても、産地のさまざまな写真を見ながら説明を聴くことができるので、眠くなる心配はありません。

次に、ルピシアのバイヤーさんからのビデオレターという形で、今年の買付状況のレポートがあります。実際の買い付けの様子や生産者の声など、紅茶好きとしてはかなり興味深い内容になっています。

そしてその後は、いよいよ本題のテイスティングに入ります。リモートの講座なので当然と言えば当然ですが、テイスティング用の紅茶は授業中に自分で淹れることになります。とはいえ、先生が注意点を詳しく説明したり、お湯を注ぐタイミングを指示したりしてくれるので、紅茶を淹れるのに慣れていない人でも安心です。

ルピシアティースクール_テイスティング講座_テイスティング_ニルギリ

こちらはニルギリのテイスティング風景。

ルピシアティースクール_テイスティング講座_テイスティング_ダージリン

こちらはダージリンファーストフラッシュのテイスティングの様子。

なお、ダージリンテイスティングはブラインド(茶葉の名前を伏せた状態)で行いました。これは受講生に好きな味や香りの傾向を見極めてもらうためだそうです。また、どちらの講座でも授業中にテイスティングするのは8種類中4種類なので、残りの4種類は自分のペースで楽しむことができます。

ちなみに、キットにはブレンドティーだけでなく、シングルエステート(単一茶園)の茶葉も揃っており、「カイルベッタ ウインターフロスト」や「シンブーリ フラワリー」のような希少な茶葉も含まれています。そのため、高級な茶葉を実際に買う前に試すチャンスにもなります。 

 

感想

紅茶好きとしては、たくさんの種類の茶葉を飲み比べられるというだけでも嬉しくなりますが、特に今年は昨年に引き続き、新型コロナウイルスの影響で「ルピシア グラン・マルシェ」のようなイベントが開催されないので、なおさら楽しい時間を過ごすことができました。パソコンの前で紅茶を淹れるのも新鮮な感じがして、レッスン中に思わず笑ってしまいました。

もちろん紅茶全般や各産地についての講義も勉強になりました。特に今年の作柄や買い付け状況などは、産地をよく知るバイヤーの方ならではの情報で、とても参考になりました。

クオリティシーズンの紅茶はこの後もどんどん入ってくるので、この「旬活」講座も続きがあるのではないかと予想しています。特にルピシアダージリンセカンドフラッシュアッサム、そしてウバを毎年大きく売り出しているので、これらの産地に興味のある方は、ティースクールのサイトをこまめにチェックしてみてください。