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イングリッシュブレックファストを飲み比べてみた(2)

以前このブログで、イングリッシュブレックファスト(またはそれに近いブレンドティー)を7種類集めて飲み比べる記事を投稿しました。

teaisbalmforthesoul.hatenablog.com

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この2つの記事でも書いたとおり、イングリッシュブレックファスト(名前が長いのでこの後は「EB」と略します)には決まったレシピがなく、ブランドによって茶葉の配合や種類が大きく異なります。そこで今後もEBを集めて適宜レビューしていきたいと思います。まず今回は国外ブランドの商品3種を飲み比べていきましょう。

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トワイニング イングリッシュブレックファスト(リーフティー

トワイニングのEBは以前にも飲んだことはあるのですが、前回はティーバッグの商品だったのに対し、今回はパウチ入りのリーフティーです。

www.twinings-tea.jp

というのも、実はティーバッグとリーフティーで産地が違うようなのです。ティーバッグの商品はスリランカの茶葉のみでしたが、リーフティーの原産国名は「インドネシアスリランカ」と表示されています。「インドネシアがメインということは、わりと飲みやすい味なのでは?」と予想しつつ、実際に淹れてみると次の写真のようになりました。

トワイニング_イングリッシュブレックファスト

茶葉は細かめのBOPで、水色(すいしょく)は赤みがかったブラウン。ちょっとくすんだ色かもしれません。香りがウッディなのはともかく、強烈な渋みと少しの酸味があるのは予想外でした。牛乳を加えると、渋みが一気におとなしくなり、コクが前面に出てきます。この茶葉はどう考えてもミルクティー向きでしょう。

 

トワイニング クオリティ アイリッシュブレックファスト

さて、実はトワイニングには「ブレックファスト」という名前を冠する商品がもうひとつあります。それは「クオリティ アイリッシュブレックファスト」です。

www.twinings-tea.jp

先ほどのEBはパウチ入りでしたが、こちらは缶入りで高級感があります。産地はケニアとインド(おそらくアッサム)とのことで、CTCがメインです。

トワイニング_アイリッシュブレックファスト

ケニアらしいモルティなフレーバーと十分なコクがあります。それでいて渋みは控えめなので、ストレートでも飲みやすく感じます。名前に「クオリティ」と付いているだけあって、普通のEBより華やかな味わいです。とはいえ、やはりミルクティーにしてこそ美味しいのは変わりません。牛乳を加えると、まろやかな甘みがより引き立ちます。夏場はアイスミルクティーなどにしてもよさそうです。

 

フォション モーニング

次は英国からフランスに移り、フォションの「モーニング」を飲んでみます。フォションの商品は、日本ではエスビー食品高島屋が取り扱っているのですが、今回は高島屋の商品です(購入したのは別の店舗)。

www.takashimaya.co.jp

スリランカとアッサムのブレンドとのことで、茶葉はやや細かめ。とはいえ、アッサムのゴールデンチップらしきものも混じっています。

フォション_モーニング

抽出すると、ダークブラウンの水色になり、草原のような香りがします。

フォション_モーニング_茶液

抽出時間は「3~4分」とあったので、とりあえず3分にしてみましたが、他と比べるとあっさりした味わいです。ミルクを足すとさらに水っぽく感じられたので、もう少しアッサムのコクが強くてもよさそうな気がします。

 

というわけで今回はここまで。次回は日本のブランドのEBを4種類飲み比べます。