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新しくなったジャワティストレートのレッドを飲んでみた ペットボトル紅茶飲み比べ(10)

このブログではペットボトルの紅茶飲料のレビュー記事を不定期で投稿しており、どの商品も言いたい放題に感想を書いています(笑)が、比較的高い評価のレビューをした商品がひとつだけあります。それは大塚食品の「シンビーノ ジャワティストレート」です。

他のメーカーの商品とは異なり、「ジャワティストレート」はレッドもホワイトも香料や砂糖を使っておらず、レッドに至っては原材料がインドネシア産の紅茶のみと非常にシンプル*1。しかも茶葉の味が濃いので、紅茶そのものの味を存分に楽しめます。

そんな「ジャワティストレート」が今年の9月にパッケージを一新しただけでなく、レッドについては中身もリニューアルされました。そこで今回は新しくなった「ジャワティストレート レッド」をリニューアル前と後で飲み比べたいと思います。

 

まずは今回のリニューアルの内容を8月23日付の「食品新聞」の記事で確認しておきましょう。

全ラインアップでパッケージを一新するほか、旗艦アイテムの「シンビーノ ジャワティストレート レッド」は中味も刷新。「レッド」は、従来通りジャワ島産茶葉100%を使用しつつ、かねてから使用している茶葉をカットしたブロークンタイプに加えて、茶葉をカットしないフルリーフタイプを新たに使用し、ブロークン・フルリーフの2形状の茶葉を使用することで磨きをかけた。

このリニューアルについて、2日発表した辻真知子製品部ジャワティ担当PMは「『ジャワティ』らしさを守りつつ『さらにおいしく』を心がけた。茶葉を変更し、しっかりした味わいはそのままに、華やかな香りとすっきりさわやかな後口を実現した」と説明する。

やはりいちばん大きな変化は、原材料の茶葉の等級が増えたことでしょう。一般的にBOPなどの小さい等級の茶葉は味が濃く速く出るのに対し、OPなどの大きめの茶葉は香りをじっくり抽出するのに向いています。したがって、今回のリニューアルでフルリーフの茶葉が使われるようになったことで、香りがよくなったのではないか?という推測が立てられます。

では、さっそく商品を見てみましょう。まずはパッケージを比較します。右がリニューアル後の新しい商品です。

ジャワティストレート_パッケージ比較

……なんというか、左のほうがオシャレというか、リニューアル後のほうが古めかしい感じがするのは僕だけでしょうか? 昔のシンプルなパッケージを意識しているのかもしれませんが……。

気を取り直して、さっそく飲み比べてみましょう。まずリニューアル前のほうはコクがあり、紅茶の渋みが後味に強く残ります。そのため肉料理など脂っこい食べ物や味の濃い料理との相性が特に良さそうです。

一方、リニューアル後は口に含んだ瞬間から香りや渋みが立つのですが、後味が残りすぎず、キレのある味わいになっています。そのおかげでどんな料理にも合わせやすくなったように感じました。魚料理や薄味の料理に合わせても、紅茶の味が邪魔することはなさそうです。また、渋みや苦味が後に残らないので、ジャワティ」単体でも飲みやすくなったのではないかと思います。

 

というわけで、リニューアルした「ジャワティストレート」の味を確かめてみました。「ジャワティ」はリニューアル前から香料を使っておらず、食事と一緒に飲みやすいのが売りでしたが、今回のリニューアルでさらにシーンを選ばず楽しめる味になったと思います。普段は食事のときに緑茶や烏龍茶を飲む人も、一度「ジャワティ」を試してみてはいかがでしょうか?

*1:ちなみにホワイトは、インドネシア産の白茶に加え、ビタミンCが添加されています。とはいえ原材料はこの2つだけなので、やはりシンプルです。