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ロンネフェルトのジョイオブティー全12種レビュー

前回のティーベロップ編に続き、今回はロンネフェルトのジョイオブティー全12種をレビューしていきます。

 

ジョイオブティーとは?

ティーベロップとジョイオブティーはどちらもティーバッグの商品ではあるのですが、ティーベロップが普通のティーバッグなのに対し、ジョイオブティーマグカップ用のティーバッグとして作られています。具体的に何が違うのかと言うと、マグカップの持ち手の部分に取り付けられるようになっているのです。そのため、普通のティーバッグのようにタグがお湯に落ちてしまう心配がありません。

このようにマグカップに取り付けます

また、マグカップティーカップよりも深さがあるので、ジョイオブティーのフィルターも細長くなっています。このため袋の中で茶葉が動き回りやすくなっており、ポットで淹れた紅茶に近い風味を出すことができます*1

なお、以前は「リーフカップ」と呼ばれていたようで、総代理店のオッティ貿易のサイトでは、今でも「リーフカップ」という旧称で商品が紹介されています。また、個包装のパッケージが無色透明で光を通してしまうので、保管の方法や場所には注意が必要です。

 

ジョイオブティー飲み比べ

さて、前置きはここまでにして、いよいよ飲み比べに入りましょう。前回のティーベロップ編と同じく、ロンネフェルトティーブティック松江のサイトで注文した茶葉を使用します。抽出時間も前回と同じく、パッケージに書かれている目安の時間(幅がある場合は最も長い時間)を採用しました。

ロンネフェルト ジョイオブティー

 

ダージリンサマーゴールド、ロイヤルアッサム、イングリッシュブレックファーストアールグレイ(紅茶)

ロンネフェルト ジョイオブティー 紅茶

まずはダージリン、アッサム、イングリッシュブレックファーストアールグレイの紅茶4種ですが、今回レビューするにあたって飲み比べてみたところ、この4つはティーベロップとまったく同じ茶葉を使っているように感じました。ダージリンとアッサムは商品名が変わっていますが、紅茶の味や香りは完全に同じではないかと思います。そのためこの4つの感想は省略します。改めて読みたい方はティーベロップ編をご覧ください。

 

マサラチャイ(紅茶)

ロンネフェルト ジョイオブティー マサラチャイ

クローブとシナモンがよく利いたスパイスティーです。紅茶の味は渋みが少なくマイルド。ミルクを加えてもよいと思いますが、その場合はお湯をやや少なめにしたほうがよさそうです。

 

グリーンドラゴンロンジンチャ(緑茶)

ロンネフェルト ジョイオブティー グリーンドラゴンロンジンチャ

甘く清涼感のある風味で、飲みやすい中国茶です。蒸し茶が主流の日本茶とは異なり、中国の緑茶は釜炒りがほとんどですが、この龍井茶釜炒りの香ばしさが感じられます。中国緑茶の入門にちょうどよさそうなお茶です。

 

モルゲンタウ(緑茶)

ロンネフェルト ジョイオブティー モルゲンタウ

中国の緑茶にバラの花びらと矢車菊ブレンドし、さらにマンゴーの香りを着けたフレーバードティーです。マンゴーの香りが強く、トロピカルな印象がありますが、味はマイルドで飲みやすいと思います。

なお、モルゲンタオ(Morgentau)はドイツ語で「朝露」のことだそうです。英語で言えばモーニングデュー(morning dew)ですね。

 

ジンジャー&レモン(ハーブティー

ロンネフェルト ジョイオブティー ジンジャー&レモン

商品名のとおり、生姜とレモンの香りがします。それ以上でもそれ以下でもないハーブティーですが、レモンそのものではなくレモングラスバーベナを使っているためか、あまりツンとくる香りはしません。マイルドで飲みやすいと思います。

 

ウェルネスハーブティー

ロンネフェルト ジョイオブティー ウェルネス

アニスやフェンネルが多めにブレンドされているせいか、かなり独特の風味がします。香りの強いハーブを集めたような感じの香りです。僕はあまり好きではありませんでした……。

 

ルイボスクリームオレンジ(ルイボス)

ロンネフェルト ジョイオブティー ルイボスクリームオレンジ

名前のとおり、クリームとオレンジの香りがするレッドルイボスです。ティーベロップの「ルイボスバニラ」をもっとクリーミーにして、さらにオレンジを足したような香りといったところでしょうか。クリームっぽさが若干わざとらしい気もしますが、オレンジのおかげでバランスが取れています。

 

ミント&フレッシュ(ハーブティー

ロンネフェルト ジョイオブティー ミント&フレッシュ

ペパーミントとレモングラスブレンドしたハーブティーですが、ペパーミントの印象が強めです。アイスティーにして夏に飲みたいですね。

 

フルーツパワー(フルーツティー

ロンネフェルト ジョイオブティー フルーツパワー

ハイビスカスとローズヒップにドライフルーツやブラックベリーの葉などをブレンドしたお茶です。ティーベロップの「レッドベリーズ」に似ていますが、あちらよりはややマイルドで深みのある味がします。こちらは蜂蜜なしでも美味しく飲めます(もちろん入れても美味しいです)。

 

まとめ

ティーベロップと共通すると思われる商品もありますが、それ以外はどれも個性的でバリエーションが豊富な印象です。また、ティーベロップと同じく、ハーブティーフルーツティーのレベルが高いように感じました。紅茶で有名なブランドとはいえ、それ以外のお茶も質が高いのは嬉しいですね。

 

というわけで、今回はティーバッグの商品のみレビューしましたが、ロンネフェルトはリーフティーの種類も非常に多く、中には「アイリッシュモルト」や「クイーンズティー」、クリスマス限定の「グリューワインティー」などの人気商品もあります。ティーバッグを飲んでロンネフェルトに興味を持った方は、こうしたリーフティーの商品も試してみてはいかがでしょうか? 僕もこの記事を書いて久しぶりに「アイリッシュモルト」が飲みたくなったので、注文しようかなと思います(笑)。

*1:ただし、ティーバッグ1個あたりの茶葉の量は2.0~2.6gしかありません。これは一般的なティーカップ1杯分に相当するので、マグカップが大きすぎると、お茶の味が薄くなる恐れがあります。