(最終更新:2024年2月13日)
先月28日で、このブログは開設4周年を迎えました。今回は4周年記念、そして紅茶の日記念ということで、和菓子と紅茶のペアリングについて考えてみたいと思います。
以前、ケーキやビスケットなどの洋菓子に合う紅茶についての記事を投稿しましたが、実は紅茶は羊羹やカステラといった和菓子ともよく合うのです。とはいえ、一口に和菓子と言っても、高級なものから駄菓子に近いものまで、さまざまな種類がありますよね。そこで、紅茶の味や香りに応じていくつかの系統に分けたうえで、相性のよい和菓子を具体的に挙げていくことにします。
香りのよい紅茶に合う和菓子は?
和菓子に合う紅茶の代表格としてよく挙げられるのが、春摘みのダージリンやネパール、あるいはクオリティシーズンのヌワラエリヤといった香りのよい紅茶です。これらは他の紅茶よりも酸化発酵が抑えられており、緑茶に近い感覚で飲むことができます。それでいて紅茶ならではの渋みもあるので、甘みの強い餡子(あんこ)と合わせるのにぴったりです。具体的には以下のような和菓子が春摘みのダージリンなどとよく合います。
- ようかん
- きんつば
- もなか
- 甘納豆
- 練りきり
- 和三盆
ただ、「緑茶に近いんだったら緑茶を飲めばよくない?」というツッコミが入りそうなので(というか自分でそうツッコんでしまったので)、他のペアリングも検討したいところです。
コクのある紅茶に合う和菓子は?
そこで次は香りのよい紅茶の対極にあるコクの強い紅茶(アッサム、ケニア、ルフナ、サバラガムワなど)と和菓子のペアリングについて考えてみましょう。
コクのある紅茶には、卵や蜂蜜などのようにコクのある食材を使った和菓子や、黒糖などを材料とする甘みの強い和菓子と合わせるのが王道です。また、栗やサツマイモを使った和菓子を選ぶのもよいと思います。具体的には次のような和菓子が候補になります。
- カステラ
- どら焼き
- 饅頭(特に黒糖や黄身餡を使ったもの)
- 芋ようかん
- 干し芋
- 栗せんべい
- 栗きんとん
なお、コクのある紅茶はミルクティー向きでもあるので、上に挙げた和菓子をミルクティーと一緒に楽しむのもよいでしょう。個人的にはカステラや芋ようかんがおすすめです。
しかし、このペアリングも容易に想像がつきそうですね……。もっと意外性のある組み合わせはないものか……。
渋みの強い紅茶に合う和菓子は?
というわけで、次はいかにも紅茶らしい渋みのある茶葉とのペアリングです。
渋みの強い紅茶といえば、スリランカのハイグロウン、特にウバやディンブラが代表的な存在ですが、こうした紅茶は口の中をさっぱりさせてくれるので、油で揚げたお菓子を食べるときにぴったりです。揚げ菓子に分類される和菓子といえば、
あたりが思い浮かびますが、それ以外でも油で揚げた甘いお菓子はウバやディンブラとよく合います。鋭い渋みやメントールのような香りが欲しい場合はウバを、渋みや香りが強すぎないほうがよければディンブラを選ぶとよいでしょう。
スモーキーな紅茶に合う和菓子は?
最後は伝統的な正山小種(ラプサンスーチョン)などのスモーキーな紅茶です。
チーズやスモークサーモンなど、お酒のおつまみになりそうな塩っぱい食べ物との相性がよい紅茶には、揚げおかきや揚げ煎餅がおすすめ。また、桜の葉の塩漬けで包んだ桜餅も合うそうですが、僕は桜の風味が苦手なので試したことはありません(汗)。試した方がいらっしゃれば、ぜひ感想を聞かせていただきたいと思います。
というわけで、紅茶と和菓子のペアリングについていろいろ考えてみましたが、最終的には皆さんの好み次第です。この記事で取り上げたペアリング以外にもおすすめがあれば、コメント欄でぜひ教えてください。