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新しくなった紅茶花伝をリニューアル前と後で飲み比べてみた ペットボトル紅茶飲み比べ(13)

※この記事は2022年のリニューアルについて扱ったものです。2023年のリニューアルに関して扱った記事ではありません。

 

毎年春は新しい紅茶飲料が発売される季節。今年もメーカー各社から新商品やリニューアル商品が出ています。その中でも今年、大々的にリニューアルされたのが、ブランド誕生から30周年を迎えたコカ・コーラの「紅茶花伝」です。既存の5つの商品すべてのパッケージが変更になったうえ、その中の3つは中身も新しくなりました。

今回は新しくなった「紅茶花伝」の商品3種をリニューアル前と後で飲み比べてみたいと思います。

 

今回のリニューアルの概要

紅茶花伝には元々、次の5つの商品があります。

このうち、昨年発売された「贅沢しぼりレモンティー」と「無糖ストレートティー」を除く3つの商品が今回のリニューアルの対象となりました。具体的にどのような点が変わったのか、コカ・コーラのプレスリリースから引用してみましょう。まずは「ロイヤルミルクティー」の変更点です。

今回のリニューアルでは、国産牛乳だけを100%使用(粉乳、ミルクポーション不使用)した上質なミルクの味わいや、100%手摘みセイロン茶葉へのこだわりはそのままに、茶葉のブレンドを追求し、ミルクに負けない紅茶の豊かな香りや味わいを一層引き出しました。「ロイヤルミルクティー」ならではのミルクと紅茶の絶妙な味わいをお楽しみいただけます。

要点だけを取り出すと、「ミルクに負けない紅茶の豊かな香りや味わいを一層引き出」すために「茶葉のブレンドを追求」、つまり変更したということになると思います。脱脂粉乳やクリームなどを使わず、生乳だけを使用している点はリニューアル前から変わらないようです。

続いて「贅沢しぼりピーチティー」と「オレンジティー」の変更点を見てみましょう。

この度のリニューアルで「ピーチティー」と「オレンジティー」は、紅茶に果汁をたっぷり注ぎ、仕上げにはちみつを加えたすっきりとしたやさしい甘みへのこだわりはそのままに、「ピーチティー」には「山梨白桃」、「オレンジティー」には「宮崎日向夏」の国産果実エキスを新たにブレンドしました。たっぷりの果汁と香り豊かな紅茶の上質な味わいをお楽しみいただけます。

こちらも基本的な製法は変わらず、「国産果実エキスを新たにブレンド」したことが主な変更点のようです。基本的な特徴が変わらないということは、味や香りにも大きな変化はないのでは?と予想されます。

 

パッケージの比較

次は新しい商品パッケージを見てみましょう。

紅茶花伝新パッケージ

目を引くのは左上に書かれた「30」のロゴです。先ほどのプレスリリースによると、「30周年を華やかに演出するアニバーサリーデザインを期間限定で展開」したものだそうです。

以前のパッケージとも比べてみましょう。左の3本が旧パッケージ、右の3本が新パッケージです。

紅茶花伝パッケージ新旧比較

基本的なデザインは変わっていないようですが、真ん中の商品名を囲む部分が色使いが華やかになっています。また、色が増えたことで、パッケージの視認性も若干上がったかもしれません。

ではいよいよ実際に飲んでみましょう。

 

味の感想

ロイヤルミルクティー

紅茶花伝ロイヤルミルクティー

以前別の記事でも書いたとおり、他社のミルクティーと比べて甘さやミルク感がやや控えめなのは変わりませんが、今回のリニューアルで紅茶の渋みが少しだけ軽くなったような気がします。香料の人工的な風味も感じにくくなり、飲みやすくなった反面、「ロイヤルミルクティー」の名に相応しい飲みごたえは薄れたかもしれません。

 

CRAFTEA 贅沢しぼりピーチティー

紅茶花伝贅沢しぼりピーチティー

こちらも基本的な特徴は以前レビューしたときと変わらず、香りは桃の印象が強く、紅茶の風味はあまり強くありません。ただ、桃の香りがさらに強くなった一方、味は甘さが少し軽くなったかもしれません。ほとんど誤差ですが、水色(すいしょく)もリニューアル後のほうが明るく見える気がします。

 

CRAFTEA 贅沢しぼりオレンジティー

紅茶花伝贅沢しぼりオレンジティー

「オレンジティー」も「ピーチティー」と同様、というより「ピーチティー」以上にリニューアル前との差がほとんどなく、オレンジの風味の中にはちみつの香りが微かに感じられます。ただ、「ロイヤルミルクティー」と同じように紅茶の渋みが少し軽くなったことで、オレンジの甘酸っぱさが相対的に増した気がします。

 

というわけで、リニューアルした商品を飲み比べてみましたが、香りや味の基本的な特徴はほとんど変わっていないようです。もしかしたら僕の舌が鈍感なだけで、わかる人には違いがわかるのかもしれませんが、少なくとも前と比べて不味くなっていないのは確かだと思います。以前から「紅茶花伝」を飲んでいる人はもちろん、ペットボトルの紅茶飲料が好きな人は一度試してみてもよさそうです。