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ペットボトル紅茶を飲み比べてみた(11)2021年秋の新商品編

先月28日をもって、このブログは開設から3周年を迎えました。まさか3年もネタが続くとは思っていなかったので、僕自身がいちばん驚いています。こうして3年も続けてこられたのは、応援してくださる奇特な読者の皆さんのおかげです。いつもありがとうございます。そして今後とも何卒よろしくお願いします。

さて、3周年記念も兼ねて、今回はこのブログで最も人気と思われるペットボトル紅茶の飲み比べをします。折しも今年の秋は、紅茶飲料のメーカー各社から新商品が多数登場しています。今回はそういった新商品を中心に、6つの紅茶飲料をレビューしていきます。

ペットボトル紅茶_2021秋

 

キリン 午後の紅茶 アールグレイミルクティー

キリン_午後の紅茶アールグレイミルクティー

まずは9月21日にキリンから発売された「午後の紅茶」の新商品です。こちらはセブンイレブン限定商品のようですね。

キリンの公式サイトによると、使用している茶葉のうち、ウバが40%、アッサムが24%とのことで、「アールグレイならではのベルガモットの爽やかな香りに、本格的な紅茶の味わいとミルクのやさしい甘さが楽しめる本格ミルクティー」になっているそうです。

さっそく蓋を開けてみると、アールグレイらしいベルガモットの香りは控えめ、というよりあまり感じられません。それでもいざ口に含んでみると、アールグレイ香料のにおいが強烈に感じられます。味に関しては、ウバやアッサムのコクはあるものの、それ以上にクリーミーさが強い仕上がりです。パッケージには「甘さ控えめ」とありますが、甘党の僕でも気持ち悪くなるくらいの甘さがします。それもそのはず。通常のミルクティーが100mlあたり38kcalなのに対して、この「アールグレイミルクティー」は32kcalなので、カロリーが大して減っていないのです。

この味で「甘さ控えめ」と謳うキリンの神経を疑ってしまいますが、それでもアールグレイのミルクティーが好きな人であれば、それなりに美味しく飲めると思います。僕はアールグレイが嫌いなのでまったく受け付けませんでしたけど

なお、「午後の紅茶」の新商品には「おいしい無糖 香るレモン」もありますが、こちらは昨年セブンイレブン限定で販売されていた「おいしい無糖レモン」と同じ商品と思われます*1。以下の記事でレビューしているので、気になる方はそちらをご覧ください。

teaisbalmforthesoul.hatenablog.com

 

サントリー クラフトボス ミルクティー

サントリー_クラフトボスミルクティー

ここからは「クラフトボス」の新商品を3つ続けて飲んでいきます。

まずはリニューアルされたミルクティーからです。以前は茶葉の産地がよくわからなかったのですが、リニューアル後はアッサムの茶葉が38%使われていることが明記されました。

「クラフトボス」といえば、どの商品でもアールグレイのような香料のにおいがするのが特徴でしたが、これはミルクティーになっているせいか、香りはやや控えめ。それでも飲み続けていると、香料の人工的なにおいが気になってきます。味に関してはかなりのこってり系で、クリーミーを通り越してバターをそのまま口に含んだような味がします。紅茶の味はしなくはないものの、香料のにおいと乳製品の脂っぽさに紅茶の味が打ち消されているようです。せっかくアッサムの茶葉を使っているのに、もったいないですね……。

ちなみに、かなりこってりした味なのにもかかわらず、カロリーは100mlあたり33kcalで、1つ前の「アールグレイミルクティー」と1kcalしか変わりません。なぜだ……((((;゚Д゚))))

 

サントリー クラフトボス フルーツティー

サントリー_クラフトボスフルーツティー秋冬ブレンド

次はフルーツティーの秋冬ブレンドです。春夏とは使われているフルーツの種類が変わっています。具体的には、

 春夏:オレンジ、りんご、桃、パイナップルマンゴー
 秋冬:りんご、桃、赤ぶどう白ぶどう洋梨

というように、りんごと桃以外のフルーツが入れ替わっています。そのおかげか、香りについては洋梨が強く感じられました。とはいえ、紅茶の香りがほとんどしないのは春夏のときと同じです。味についても、桃やりんご、ぶどうらしさが感じられる一方、やはり紅茶っぽさは後味のかすかな渋み以外は皆無です。味は普通に美味しいと思いますが、フルーツ「ティー」と名乗れるかと言われると……( ・ั﹏・ั) ちなみに、カロリーは100mlあたり28kcalです。

 

サントリー クラフトボス 贅沢レモンティー

サントリー_クラフトボス贅沢レモンティー

「クラフトボス」最後の新商品は有機栽培のレモンと蜂蜜を使ったレモンティーです。ただし、新商品とは言ってもどうやら販路が限定されているらしく、サントリーの公式サイトには商品説明が掲載されていません。僕も近所の自動販売機でたまたま見つけなければ気付きませんでした。

蓋を開けて匂いをかいでみると、紅茶の爽やかな香りがしなくはないものの、基本的には同じサントリーの「はちみつレモン」の匂いがします。味については、香りと比べれば紅茶らしさがある一方、他の「クラフトボス」と同様の香料っぽさも感じられます。好き好んで飲もうとは思いませんが、個人的には「クラフトボス」の中ではいちばん許せる味です。なお、カロリーは100mlあたり38kcal。レモンの爽やかさに騙されそうになりますが、かなり高カロリーなのでご注意を。

 

コカ・コーラ 紅茶花伝 クラフティー 贅沢しぼりレモンティー

コカコーラ_紅茶花伝クラフティー贅沢しぼりレモンティー

「クラフトボス」を飲みきったところで、残りは2つ。まずは「紅茶花伝 クラフティー」の新しいレモンティーです。以前はレモネードの紅茶として販売されていましたが、今回のリニューアルで瀬戸内レモンを使っていることを前面に押し出すようになりました*2

いざ開封すると、いかにも作り物じみたレモンのにおいがします。僕には明治の「ハイレモン」に近いように感じられました。思わず唾液が出てきそうです。味もレモンの酸味が強めで、後から蜂蜜の甘みとかすかな紅茶の渋みがやって来ます。美味しいと言えば美味しいものの、やっぱりほとんどただのレモネードなのはリニューアル前と変わらないような気が……( ・ั﹏・ั) なお、カロリーは100mlあたり25kcalです。

 

ダイドードリンコ ピエール・エルメ×贅沢香茶 レモンティー

ダイドードリンコ_ピエールエルメ贅沢香茶

今回最後に飲むのは、ダイドードリンコピエール・エルメのコラボ商品。実は発売されたのは今年の6月なのですが、他に飲み比べる商品が揃うまで取っておいたので、この時期のレビューとなりました。

開封すると、穏やかなレモンの香りがします。他の商品と比べると、香料っぽさはそこまで感じられず、自然な香りです。いざ飲んでみると、いかにもよくある市販のレモンティーの味で、要はただのレモンジューです。紅茶っぽさは一切感じられませんでした。使っている茶葉はスリランカ産が100%だそうですが、あまり特徴のない茶葉を選んだのでしょうか……。

ちなみにカロリーは100mlあたり25kcal。「甘さ控えめ」と書いてあるわりに、先ほどの「紅茶花伝 クラフティー」と変わりませんね。

 

というわけで、ミルクティーフルーツティー、レモンティーを取り混ぜて6種類飲み比べてみましたが、今回は(今回も?)正直どれも残念な結果に終わりました。こうも残念な商品ばかりが揃うと、そもそも市販のペットボトル飲料で紅茶本来の風味を再現することは不可能なのではないかという身も蓋もない結論に達してしまいそうです。メーカー各社にはもっと頑張っていただきたいところですね。

*1:なにしろ原材料の表示が完全に一致しています。

*2:ただし瀬戸内レモンを使っているのはエキスであり、レモン果汁は瀬戸内産ではなさそうですが。