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ルピシアのクリスマス商品6+2種を飲み比べてみた 後編

(最終更新:2021年11月23日)

注:ルピシアのクリスマス商品は、パッケージのデザインは毎年変わりますが、商品のラインナップ自体はほぼ変わりません。この記事では2020年度の商品をレビューしていますが、味や香りについては2021年以降も基本的に同じとお考えください。

前編に引き続き、ルピシアのクリスマス商品を飲み比べていきます。後編では、「ジングルベル」「カシュカシュ」「ジョワイユ・ノエル」「クリスマスリース」の4種類をご紹介します。

 

ジングルベル

後編1つ目の「ジングルベル」は、茶液だけでなく茶葉自体からも白ぶどうジュースのような香りがします。香りだけでもかなりの高級感です。

ルピシア_ジングルベル

実際に飲んでみると、香り以上に白ワインのような風味が強く感じられます。茶葉の味はマイルドですが、後から渋みがじわじわと効いてきます。ミルクを入れるとぶどうパフェのような風味になり、それはそれでユニークですが、せっかくの白ワインらしさが消えてしまうため、やはりストレートで飲むのがよさそうです。白ワインの香りを活かしてティーサングリアにするなど、クリスマスパーティーにも使えそうな茶葉です。

 

カシュカシュ

次の「カシュカシュ」は、茶葉に金平糖やピンクペッパーが混ざっており、見ているだけでも楽しい気分になります。香りもマンゴーやパイナップルのようなフルーティーが感じられます。

ルピシア_カシュカシュ

味も香りの印象どおりに甘酸っぱく、フルーツティーを飲んでいる気分になります。茶葉自体の味は、ジングルベルと同じく、少し渋みがありながらも基本的にはマイルドです。砂糖を加えればさらに飲みやすくなり、フルーツキャンディのような味になります。砂糖の代わりに蜂蜜を使うのもよさそうです。

 

メインの6種を飲み終えたところで、最後は残りの2種類を飲んでみましょう。扱いは少し地味ですが、実はこの2つがダークホース的な美味しさでした……。

 

ジョワイユ・ノエル

「ジョワイユ・ノエル」は、袋を開けた瞬間からモンブランのような香ばしい栗の香りが広がります。これまでの商品は甘い香りやスパイシーな香りのものが多かったので、この香ばしさはちょっと大人っぽい印象を受けます。

ルピシア_ジョワイユノエル

味は渋みがやや強めですが、栗の香りと相まって、栗の渋皮煮を食べているような感覚になります。渋みは後に残らないので、飲んでいて嫌な感じもありません。さらにミルクと砂糖を加えれば、まさにモンブランの味。個人的に、今回飲み比べた8種の中では、この「ジョワイユ・ノエル」がいちばん好きかもしれません。

 

クリスマスリース

先ほどの「ジョワイユ・ノエル」がモンブランなら、最後の「クリスマスリース」はアップルパイのような香りです。

ルピシア_クリスマスリース

味は今回の8種類の中でも特にマイルドで、渋みがないのでゴクゴク飲めます。それでいて、コクが感じられるので飽きのこない味です。ミルクを入れると、ミルクの風味がまるでバターのように感じられ、ますますアップルパイらしさが増します。

 

というわけで、ルピシアのクリスマス商品全8種を飲み比べました。今回の飲み比べで改めて実感したのは、ルピシアのフレーバードティーのクオリティの高さです。ルピシアは元々フレーバードティーが得意なブランドですが、クリスマス商品ではその腕や技術が遺憾なく発揮されており、ルピシアの本気が感じられます。

どれもそれぞれ香りや味の方向性が異なり、バリエーションが豊富なので、皆さんもどれかひとつは気に入る茶葉があると思います。いろいろ試してみて、クリスマスシーズンのお供を見つけてみてはいかがでしょうか?