（最終更新：2022年11月20日）
注：ルピシアのクリスマス商品は、パッケージのデザインは毎年変わりますが、商品のラインナップ自体はほぼ変わりません。この記事では2020年度の商品をレビューしていますが、味や香りについては2021年以降も基本的に同じとお考えください。
11月に入り、ハロウィーンが終わったところで（終わる前から？）、クリスマスムードが高まってきました。これは紅茶業界でも例外ではなく、11月からブランド各社がさまざまなクリスマス商品を展開し始めています。
その中でも、毎年たくさんのクリスマス商品を販売しているのが、このブログでもすっかりお馴染みのルピシアです。しかも今年は毎年恒例の定番商品だけでなく、新商品が2種類も発売になりました。
今回はそんなルピシアのクリスマス商品をいろいろ飲み比べてみたいと思います。
今回のラインナップ
今回の飲み比べのラインナップは、クリスマスのメイン商品として扱われている、
- オレンジ ポマンダー
- ルイボス ポワール
- キャロル
- ホワイトクリスマス
- ジングルベル
- カシュカシュ
の6種類に、同じくクリスマスシーズン限定で販売されている、
- ジョワイユ・ノエル
- クリスマスリース
の2種類を合わせた、合計8種類の商品です。なお、すべてバラバラに購入するのは手間（とお金）がかかるので、今回は15種類のティーバッグが1つずつ入ったギフトセットを購入しました。
周りの巻紙を外すと、引き出し式の中箱が出てくる仕掛けになっています。中箱はそのまま収納として使えるだけでなく、クリスマスのインテリアとして部屋に飾るのにもぴったりです。
それではいよいよ飲み比べに入りましょう。
オレンジ ポマンダー
まずは2020年に登場した「オレンジ ポマンダー」です。クローブやシナモンの香りが感じられ、どことなくシュトレンを思い起こさせます。香りだけでもクリスマス気分に浸れる茶葉です。
味はダージリンらしい爽やかで心地よい渋みとスパイシーさが重なり、さらにオレンジの風味も感じられます。グリューワインと合わせてティーカクテルを作るのもよさそうです。
なお、「長めに浸出してミルクを加えるのもおすすめ」とも説明されていますが、僕はストレートで飲むほうが好みです。店舗のスタッフさんも「2分ちょっとくらいでさっと出して、ストレートで飲むのがオススメ」とおっしゃっていました。
ルイボス ポワール
次の「ルイボス ポワール」も「オレンジ ポマンダー」と同じく2020年の新商品だったのですが、実は8種類の中でこれだけ紅茶ではなく、グリーンルイボスという無発酵のルイボスをベースにしています。ベースがグリーンルイボスなので、水色（すいしょく）も他の茶葉より薄く透明感があります。
甘酸っぱい香りとは裏腹に味は芳醇で、ラフランスのワインを彷彿とさせる深みのある甘さがあります。渋みがない分フルーティーさがいっそう強く感じられ、今回飲み比べた茶葉の中ではいちばん高級感があるかもしれません。なお、この「ルイボス ポワール」はクリスマス期間だけでなく通年で購入できます。
さて、次はメイン商品の中でも特にミルクティー向きの2種類を飲んでいきましょう。
キャロル
「キャロル」はルピシアのクリスマス商品の中でも看板的な存在です。通常の茶葉だけでなく、デカフェの商品も製造されています。
香りは甘酸っぱいイチゴの中にバニラが見え隠れします。ストロベリーのフレーバーが好きな方ならこれも絶対に気に入ると思います。
味は少し渋みが感じられますが、そのままでも十分飲みやすく、口に含んでしばらくすると、後からいっそうバニラの香りが際立ってきます。ミルクを入れると、ストレートでは感じにくかったコクが強くなり、さらに砂糖を加えれば、まさにイチゴのショートケーキの味です。
ホワイトクリスマス
続いての「ホワイトクリスマス」は、茶葉にアラザンが混じってキラキラしています。淹れてみると、バニラ風味のクッキーのような強く甘い香りがします。香りの強さは今回の8種の中でもダントツです。
味は渋みが少なく、どちらかと言えばコクが強め。ケニア産のCTCの茶葉がブレンドされているためか、そのままでもマイルドで飲みやすい味ですが、ミルクを入れるとホワイトチョコレートの風味がパワーアップします。個人的にはミルクも砂糖も加えてクッキーの風味を楽しむのがおすすめです。お菓子を食べた気分になるので、おやつ代わりにもなります。
というわけで、前編はここまでです。残りの4種類は後編でご紹介します。
後編はこちら↓
