前回のフルーツティー編に続き、今回はレモンティーやオレンジティーのペットボトル飲料をレビューしていきます。「午後の紅茶」や「クラフトボス」のフルーツティーばかりが話題になっているようですが、今年の春はレモンティーやオレンジティーでも新商品がいくつか発売されました。
- 伊藤園 TEAs' TEA NEW AUTHENTIC 生レモンティー無糖
- アサヒ飲料 クラフトオレンジティー
- ポッカサッポロ カフェ・ド・クリエ レモンティー微糖
- サントリー リプトン リモーネ
- まとめ
伊藤園 TEAs' TEA NEW AUTHENTIC 生レモンティー無糖
まずは伊藤園の生レモンティーから飲んでいきます。以前レビューした生オレンジティーと同じシリーズの新商品で、4月5日(月)に発売されたばかりです。
蓋を開けてすぐに感じるのが、強烈なレモンの香りです。喩えるなら明治製菓の「ハイレモン」のような、思わず口が酸っぱくなるような匂いがします。しかし、いざ口に含んでみると、なんとほとんど味がありません。レモンやレモングラスの味がわずかにするだけで、紅茶の味は一切感じられず、とにかく不毛な味です。香りとのギャップが大きすぎるので、飲んでしばらく言葉を失ってしまいます。なまじ味が付いている分、ただの水よりかえって飲みにくく感じました。
ちなみに、カロリーは100mlあたり0kcalです。まあ、無糖なので当然かもしれませんね。
アサヒ飲料 クラフトオレンジティー
2つ目も今年の春の新商品ですが、公式のプレスリリースもなく、いつの間にかひっそりと発売されていました。アマゾンの商品ページでは取り扱い開始日が3月29日(月)になっているものの、これが正式な発売日なのかはわかりません。僕も通りすがりの自動販売機でたまたま見つけなければ気づかなかったと思います。
そんな地味な扱われ方にもかかわらず、商品としてのレベルはかなり高めです。まず香りにはきちんと紅茶の存在感があります。味はオレンジの酸味が強めながら、ディンブラのしっかりした渋みも感じられ、自分で作ったアレンジティーに近い味がします。多少の香料っぽさはあるものの、他のメーカーの商品と比べれば雲泥の差です。
なお、カロリーは100mlあたり32kcalです。オレンジの甘酸っぱさでわかりにくくなっていますが、砂糖もそれなりに使われているようです。
ポッカサッポロ カフェ・ド・クリエ レモンティー微糖
続いては、以前レビューしたストレートティーと同じポッカサッポロのシリーズです。
香りはストレートティーのときより強く、作り物じみた不自然な印象があります。香料が多めなのかもしれません。一方、味についてはストレートティーと似ており、砂糖や甘味料の甘みが紅茶と分離しているように感じられます。レモンの酸味はやや感じるものの、紅茶らしい香りや味わいは少なめです。
なお、カロリーは100mlあたり9kcalです。人工甘味料を使っている分、カロリーはやや控えめになっています。
サントリー リプトン リモーネ
最後は定番のリプトンリモーネです。定番商品だけあって、「午後の紅茶」に通じるようないかにも典型的なレモンティー飲料の味と香りがします。つまり「基本的にほぼレモンジュースだが、後味に紅茶の渋みが多少感じられる」といったところです。
まとめ
以上4つの商品を飲み比べましたが、個人的に「クラフトオレンジティー」がなかなかの当たりでした。以前レビューしたミルクティーもそれなりにきちんと紅茶の風味が感じられる商品になっていたので、アサヒ飲料は紅茶飲料のレベルが全体的に高いのかもしれません。自分で淹れた紅茶に近い風味の商品が出ているのは、紅茶好きとしては嬉しいことなので、これからもメーカー各社には頑張っていただきたいところです。特にシェアの大きいブランドの商品ほど紅茶本来の味とは程遠いので……。