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ルピシアのオリジナルブレンド紅茶全種レビュー

今日8月17日はルピシア創立記念日。1994年にルピシアの前身であるレピシエが設立されたので、来年(2024年)で30周年を迎えることになります。

ルピシアといえばユニークなフレーバードティーが有名ですが、実は香料を使っていないブレンドティーにもいろいろな種類があるのです。今回はそんなルピシアのオリジナルブレンド全8種を飲んでみたいと思います。

ルピシアオリジナルブレンド

なお、飲み比べは商品名のあいうえお順に進めていきます。

 

今回の飲み比べのルール

いつもならここで「そもそもルピシアとはどんなブランドなのか?」という話をしますが、今回は飲み比べのルールが少し複雑なので、そちらの説明をしておきます。

この後飲み比べるブレンドティーに限らず、ルピシアの商品はパッケージに「おいしい いれ方の目安」が書かれています。たとえば、「アフタヌーンティー」という商品のパッケージは次の写真のようになっています。

ルピシア「アフタヌーンティー」パッケージ

ここで注目していただきたいのが、右下の「浸出時間」です。今回レビューする8つの商品は、この「浸出時間」が「1~2分」か「2~3分」のいずれかになっています。そこで今回は、次のように浸出時間を変えた複数のホットティーを用意し、味や香りの違いを比較することにします。

  • 「浸出時間」が1~2分の商品
    →1分、2分、3分抽出して紅茶液を比較
  • 「浸出時間」が2~3分の商品
    →2分、3分、4分抽出して紅茶液を比較

「浸出時間」の上限に1分追加した紅茶も用意するのは、ミルクを加えて飲む場合を想定しているためです。なお、茶葉の量は2.5g、お湯の量は120mlですべて統一します。

また、ホットティーだけでなく、水出しアイスティーもすべての商品で作ります。水出しの条件は茶葉3g、冷水200ml、抽出8時間で共通です。

 

本題の飲み比べ

それではいよいよ本題の飲み比べに入りましょう。

アフタヌーンティー

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トップバッターは、上でパッケージの写真を載せた「アフタヌーンティー」です。オーソドックスタイプのアッサムとダージリンブレンドだそうで、茶葉の形が比較的しっかり残っています。春摘みダージリンと思しき緑色の茶葉も混じっていますね。

ルピシア「アフタヌーンティー」茶葉外観

まずはホットで淹れてみましょう。抽出時間は左から2分、3分、4分です。

ルピシア「アフタヌーンティー」ストレートティー

水色(すいしょく)はオレンジがかった褐色。モルティで甘い香りの中に、ダージリンの華やかさがある印象です。味はほろ苦い甘さしっかりしたコクが中心で、2分の抽出でも渋みがそこそこあります。抽出を長くすると、上顎に貼りつくような渋みずっしりした苦味が強くなります。ダージリンの華やかな風味を味わいたければ、あまり長く抽出しすぎないほうがよいでしょう。

次はミルクティーにしてみます。牛乳の量は5mlずつです。

ルピシア「アフタヌーンティー」ミルクティー

さすがに2分だけではコクが足りず、少し水っぽくなりますが、3分以上抽出すればコクや甘みがしっかり感じられるようになります。ミルクティーにするなら長めに蒸らす(か茶葉を増やす)のは必須でしょう。

最後は水出しです。きれいな黄金色の水色になります。

ルピシア「アフタヌーンティー」水出しアイスティー

水出しにすると渋みや苦味が減り、ダージリンのフラワリーな香りとコクや甘さが強くなります。飲みごたえのあるアイスティーを簡単に作りたいときは、この「アフタヌーンティー」を水出しにするとよさそうです。

総評としては、香りがよく、味がしっかりしているお茶を飲みたい人におすすめのブレンドです。一方、ホットティーの場合はそれなりに渋みがあるので、渋い紅茶が苦手な人には微妙かもしれません。

 

イングリッシュブレンド

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2つ目の「イングリッシュブレンド」は、以前レビューしたこともありますが、アッサムとスリランカのオーソドックスタイプの茶葉をブレンドしたお茶です。前の「アフタヌーンティー」よりも茶葉がさらに大きくなっています。

ルピシア「イングリッシュブレンド」茶葉外観

茶葉を見たところで、ホットティーで淹れてみましょう。時間は左から2分、3分、4分です。

ルピシア「イングリッシュブレンド」ストレートティー

水色はやや濃いめの褐色で、明度が高く透き通っているように見えます。香りは南国系のドライフルーツと鼈甲飴(べっこうあめ)のような印象で、少しスモーキーな感じもします。味はコクと甘みがありながら、すっきりした味わい。蒸らし時間が長くなると、舌先や舌の裏で感じる渋みが強くなります。

次はミルクを5mlずつ加えてみます。

ルピシア「イングリッシュブレンド」ミルクティー

ミルクティーにすると、元々少ない渋みが消え、口当たりが柔らかくなります。抽出が短いとさすがに水っぽくなるので、少なくとも3分は抽出して紅茶のコクと甘みを引き出すのがよさそうです。

さらに水出しでも飲んでみましょう。

ルピシア「イングリッシュブレンド」水出しアイスティー

水出しにすると、フルーティーな甘みが前面に出てくるようになります。この茶葉でストレートティーを作るなら、個人的にはホットより水出しのほうが好みです。

総評としては、紅茶の渋みが苦手な人にもおすすめしやすいブレンドといったところでしょうか。少し長めに抽出しても渋みが出にくい*1ので、ティーポットで淹れて1杯目をストレートで飲み、2杯目はミルクティーにするのもよさそうです。一方、紅茶の渋みや香りを重視する人や、濃厚なミルクティーを飲みたい人は別のブレンドを選んだほうがよいかもしれません。

 

グッドモーニング

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3つ目は「グッドモーニング」です。これも前の「イングリッシュブレンド」と同じく以前レビューしたことがありますケニア紅茶にアッサムがブレンドされており、アッサムはオーソドックスタイプとCTCタイプ(丸くコロコロとした形の茶葉)がどちらも使われているそうです。全体の比率としてはCTCのほうが多めでしょうか。

ルピシア「グッドモーニング」茶葉外観

抽出が速い茶葉のようなので、ホットティーの蒸らし時間は1分、2分、3分としました。

ルピシア「グッドモーニング」ストレートティー

水色はここまでの2つと比べるとやや濃いめ。若干赤みを帯びているようにも見えます。香りは草のような若々しい香りが中心で、後からほのかに甘い香りもします。いかにもケニア主体のブレンドといった感じです。

味は抽出時間によって大きく変わります。1分だと全体的にマイルドで甘みがあり、後から少しだけ渋みを感じます。一方、抽出を長くすると渋みがどんどん強くなり、3分蒸らすと舌全体にまとわりつく渋みが感じられるようになります。

ミルクティーにもしてみましょう。牛乳の量は10mlずつにしました。

ルピシア「グッドモーニング」ミルクティー

どれも牛乳とはよく合いますが、抽出時間が1分だけの場合、牛乳は5mlに減らしたほうがよさそうです。一方、抽出が長いと牛乳を足しても苦味がしっかり残り、カフェオレのようなミルクティーになります。

最後は水出しです。ホットティーよりも赤みが強くなったように見えます。

ルピシア「グッドモーニング」水出しアイスティー

ホットティーのときにも感じた草の香りが強くなり、清涼感さえあります。喩えるなら麦茶のような感じでしょうか。さすがに紅茶としてのアイデンティティが消え去ってしまったような……。

というわけで、ストレートにしろ、ミルクティーにしろ、ホットで飲むのがおすすめです。淹れるときは好みに応じて蒸らし時間を調整するようにしましょう。なお、渋みや苦味がそれなりに強い一方、コクは思いのほか弱めなので、濃厚なミルクティーを求める人は他の茶葉を選んだほうがよさそうです。

 

ティーブレイク

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続いての「ティーブレイク」は、ニルギリとベトナムのオーソドックスタイプの茶葉をブレンドした商品です。茶葉の等級は比較的大きめですが、細かいものも混ざっています。

ルピシア「ティーブレイク」茶葉外観

ホットティーは2分、3分、4分で淹れました。水色は多少オレンジ色を帯びているように見えます。

ルピシア「ティーブレイク」ストレートティー

香りは原っぱの中にいるような草のイメージが強いほか、若干の果実香もあります。味に関しては、抽出時間によらず渋みが少なくマイルドな味わいですが、長く抽出すると酸味もわずかに感じられるようになります。

ミルクも加えてみましょう。味が消えないよう、量は5mlずつに抑えます。

ルピシア「ティーブレイク」ミルクティー

元々渋みが少ないので、牛乳を加えても味が大きくは変わらず、まろやかな味わいを楽しめます。感覚としては、スリランカのキャンディをミルクティーにしたときに近いかもしれません。ただ、僕の舌ではストレートのときより酸味が際立つように感じられました。

次は水出しでも飲んでみます。

ルピシア「ティーブレイク」水出しアイスティー

水出しにすると、香りも味も大人しすぎて、ちょっとつまらない気がします。アイスティーにするならオンザロック(急冷式)のほうがよさそうです。

というわけで、「ティーブレイク」はどちらかと言えばストレートティーに向いていると思います。食べ物の味を邪魔しないので食事時に飲むのもよいかもしれません。渋みが苦手な人にもおすすめです。

 

テ・オ・レ

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前半の4つを飲んだところで、ここからは後半戦です。まずはフランス語で「ミルクティー」という意味の「テ・オ・レ」です。アッサムをベースにしたブレンドとのことで、全体的に茶葉が細かくなっています。わずかながらゴールデンチップも含まれているようです。

ルピシア「テ・オ・レ」茶葉外観

ホットティーの抽出時間は「グッドモーニング」と同じく1分、2分、3分としました。

ルピシア「テ・オ・レ」ストレートティー

水色は黒みを帯びた濃い褐色。香りはいかにもアッサムらしい草木や土のイメージで、わずかに夏野菜のような青みも感じます。味は1分の時点ですでに渋みや苦味が強く、蒸らし時間が長くなると焦げ臭さすら感じます。抽出を1分で終わらせれば甘みが残るので、牛乳を足さなくてもぎりぎり飲めなくはないのですが、素直にミルクティーにしたほうがよさそう。

というわけで次はミルクティーです。牛乳の量は他より多い15mlずつにしました。

ルピシア「テ・オ・レ」ミルクティー

牛乳を多めに加えても味が消えることはなく、どっしりとした力強いコクがあります。これぞ王道のミルクティーと言えるでしょう。茶葉をもっと増やして淹れた後、紅茶と同量の牛乳(人肌程度まで温めて)を加えれば、ロイヤルミルクティーもかくやと言うほどの濃厚な味わいになります。ミルクティーが好きな人には一度試していただきたい淹れ方です。

このようにミルクティー向きの茶葉ではありますが、一応水出しにもしてみました。

ルピシア「テ・オ・レ」水出しアイスティー

意外や意外、水出しにすると渋みがあまり気になりません。むしろ渋みが弱くなる分、アッサムのモルティな香りや甘みがいちばん強くなります。これはこれでありかも? ただ、水出しにしてもタンニンが多いせいか、クリームダウンしやすいようです(上の写真も水色が若干濁っていますね……)。

というわけで、基本的には名前のとおりミルクティー用のブレンドですが、水出しアイスティーにするのもありと言えばあり。なお、ホットティーの場合、牛乳を加えてもわりと苦味や渋みが残るので、あまり長くティーポットで漬けたままにするのは避けたほうがよいかもしれません。

 

ベルエポック

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次の「ベルエポック」は、ルピシアのオリジナルブレンドの中でも定番中の定番と言える商品です。ダージリンケニアをメインにブレンドしているそうで、ファーストフラッシュと思しき緑色の茶葉も見えます。

ルピシア「ベルエポック」茶葉外観

ホットティーの抽出時間は2分、3分、4分としました。

ルピシア「ベルエポック」ストレートティー

水色はやや濃いめの褐色で、多少赤みを帯びているようにも見えます。ケニア紅茶の色が強く出ているのかもしれません。香りはダージリンに由来すると思われる青みのある香りと、ケニアらしい土っぽい香りが交互に感じられます。味は2分の時点で適度な渋みとコクがあり、どこかシャープな印象です。抽出を長くするとダージリンの青みが目立ってくるほか、舌にまとわりつくような酸味も少し出てきます。

次はミルクティーでも飲んでみます。牛乳の量は5mlずつです。

ルピシア「ベルエポック」ミルクティー

牛乳を足すと、ストレートのときより青みが際立つように感じます。ミルクティーにするなら、抽出を2分で止めて牛乳を少なめにするか、長く蒸らして(または茶葉を増やして)多めに牛乳を入れるようにするとよいかもしれません。

さらに水出しアイスティーでも飲んでみましょう。

ルピシア「ベルエポック」水出しアイスティー

水出しにすると、ダージリン華やかな風味が強くなります。ケニアの土っぽさがなくなるので、ホットティーよりも上品な味わいです。

総評としては「ダージリンの香りを乗せたケニア」というところ。どちらかと言えばストレートティーに向いていると思いますが、概ねどんな淹れ方でもOK。ただし、青みが苦手な人や、甘い香りの紅茶が好きな人には不向きかもしれません。「飲み方は選ばないが、飲む人は選ぶ紅茶」と言えそうです。

 

ユニオンジャック

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飲み比べも残り2つとなりました。7つ目の「ユニオンジャック」は、その名のとおり英国でよく飲まれている紅茶をイメージしたブレンドです。このブログでも前にレビューしたことがあります

茶葉は細かめのオーソドックスタイプとCTCタイプが混じっています。原産国表示は「インド、ケニア、その他」となっていますが、この「インド」はアッサム、「その他」はスリランカを指すと思われます。

ルピシア「ユニオンジャック」茶葉外観

ホットティーの抽出時間は2分、3分、4分にしました。

ルピシア「ユニオンジャック」ストレートティー

水色はダークブラウン。香りは草や土を思わせるケニアの要素が強いほか、ほのかにモルティな印象もあります。味は適度な渋みに加え、コクと甘みがあります。3分までならストレートでも飲める範囲の味になりますが、抽出が長くなりすぎるとエグみが出てくるようです。

ミルクティーにもしてみましょう。牛乳は10mlずつ加えます。

ルピシア「ユニオンジャック」ミルクティー

コクがしっかりしているので、当然ながら牛乳との相性はよいのですが、たとえば「テ・オ・レ」のようにずっしりしているわけではなく、どこか上品な味わいです。なお、抽出が短いと青みが少し気になったので、ミルクティーにするならやはり長めに蒸らしたほうがよいでしょう。

最後は水出しでも飲んでみます。ケニアの赤色が強くなりますね。

ルピシア「ユニオンジャック」水出しアイスティー

普通は水出しにすると甘みが強くなりますが、「ユニオンジャック」の水出しは意外と甘みが抑えられ、代わりに清涼感が強くなります。それでいて渋みは少なく、喉越しがすっきりしています。

以上を踏まえると、いかにも紅茶らしいオーソドックスな味わいで、ストレートでも、ミルクティーでも、水出しにしても美味しい万能選手的なブレンドと言えそうです。「紅茶には多少の渋みが欲しい」という人には特におすすめします。

 

ラタタン

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最後の「ラタタン」は、日本の「どれにしようかな~」に相当するフランス語の数え歌の一節から名前を取った商品です。

www.a-la-francaise.com

なお、他のオリジナルブレンドと同列に扱われていますが、実はこの「ラタタン」だけは香りが着けられています。といっても、香料が使われているわけではなく、バニラが茶葉に混ぜられています*2。ベースの茶葉はアッサムとスリランカがメインのようです。

ルピシア「ラタタン」茶葉外観

では実際に飲んでみましょう。ホットティーは1分、2分、3分で抽出しました。

ルピシア「ラタタン」ストレートティー

香りは当然バニラの印象が強いのですが、後からスリランカのものと思しき青みのある香りも感じられます。味はコクと言うより渋みが主体で、多少の甘みもありますが、これはバニラの香りで甘みがあるように錯覚しているだけかも……? 渋みが強く、香りが特徴的である反面、コクは意外と弱め。もしかしたら、スリランカの茶葉はウバを使っているのかもしれません。

次は牛乳を加えてみましょう。量は5mlずつです。

ルピシア「ラタタン」ミルクティー

バニラの香りと牛乳のコクが合わせることで、バニラアイスのような後味になります。ただ、紅茶自体の味がさらっとしているので、牛乳の量が多すぎると水っぽくなるようです。加えて、抽出が短いと青みのある香りが悪目立ちする気がします。ミルクティーにするなら、ある程度長く抽出したうえで、牛乳の量を少なめにするのが個人的には好きです。

最後は水出しにしてみましょう。

ルピシア「ラタタン」水出しアイスティー

元々マイルドな味わいなので、水出しにすると風味がさらに軽くなり、青みが際立つように感じられます。それでいてバニラの香りは強いままなので、全体のまとまりがよくないような……。

というわけで、ミルクティーにするかしないかによらず、ホットで淹れるのが正解でしょう。バニラの香りが好きな方には当然おすすめですが、そうでない方は……他の商品を選んだほうがよいんじゃないかなぁ……( ・ั﹏・ั)

 

紅茶の好み別おすすめのブレンド

最後に、紅茶の好みに応じて、どの商品がおすすめかを簡単にまとめておきます。

「紅茶は飲みたいけど渋みは苦手」という方

紅茶の渋みがあまり得意でないという方には、比較的渋みの少ない「ティーブレイク」や「イングリッシュブレンド」がおすすめです。ストレートでしか紅茶を飲まない方は「ティーブレイク」を、ミルクティーでも飲みたい方は「イングリッシュブレンド」を選ぶとよいでしょう。

「香りのよい紅茶が飲みたい」という方

バニラの香りが好きな方には「ラタタン」がおすすめ。一方、茶葉本来の香りを楽しみたい方や、バニラの香りが好きではない方は「アフタヌーンティー」を選ぶとよいと思います。

「しっかりした味わいの紅茶でミルクティーにしたい」という方

ミルクティーが好きな方には「テ・オ・レ」や「ユニオンジャック」をおすすめします。特に牛乳をたっぷり注いだ濃厚なミルクティーが飲みたいときは「テ・オ・レ」一択です。一方、「ユニオンジャック」はあまり濃厚すぎない上品な味わいのミルクティーを作るときにぴったりのブレンドです。

「いろいろな飲み方ができる紅茶が欲しい」という方

そのときの気分に応じて飲み方を変えたい人は、ケニアの茶葉をメインに使った「グッドモーニング」や「ベルエポック」を選んでおくと便利でしょう。フレッシュな香りが好きな方には「グッドモーニング」が、青みのある香りが好きな方には「ベルエポック」が特におすすめです。

 

というわけで、ルピシアのオリジナルブレンドティーの飲み比べはこれで終了です。個人的な好みとしては、1位が「アフタヌーンティー」、2位は「ユニオンジャック」でした。どうやら香りと渋みを両立しているブレンドが好きなようです。皆さんの好みはどれか、またどんな飲み方が好きなのか、よろしければコメントで教えていただけると嬉しいです。

ちなみに、今回の文字数はなんと7,600文字超にまで到達してしまいました。これまでの最長記録が前回の記事(下記リンク)だったので、2回続けて記録更新です(汗)。長々と駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

teaisbalmforthesoul.hatenablog.com

*1:もちろんあまりに長いと渋くなりますが、3~4分程度であれば渋みは穏やかなままです。

*2:そのため、この記事の冒頭でも「着香されていない」とは言わず、「香料を使っていないブレンドティー」と表現しました。もっとも、バニラ自体も香料のひとつなのかもしれませんが……。