今年もいよいよクリスマスがやって来ました。クリスマスシーズンの楽しみ方のひとつと言えば、日本でもかなり親しまれるようになってきたアドベントカレンダーが挙げられます。
ご存じの方も多いと思いますが、アドベントカレンダーとは、12月1日から24日までの間*1、毎日ひとつずつ箱や窓を開けていき、その中身を楽しみながらクリスマスまでのカウントダウンをするというものです。箱や窓の中身としては、絵が描かれていたり、詩が書いてあったりすることもあれば、ちょっとしたお菓子や雑貨などが入っていることもあります。最近は化粧品ブランドがアドベントカレンダー型のコフレを出していたりもしますね。
さて、今年はそんなアドベントカレンダーをルピシアが初めて発売しました。商品名は「クリスマス アドヴェントカレンダー」。特にひねりのないストレートな名前ですね。
今回はルピシア初のアドベントカレンダーを開けていきますが、おそらく発売日直後に中身のネタバレをした人もいるでしょう。そういう無粋な人たちの二番煎じにならないよう、この記事では中身を全てレビューしていきたいと思います。
- まずは開封してみる
- いよいよ中身のレビュー
- 12月1日:キャロル(フレーバード紅茶)
- 12月2日:ジュテーム エレガン(フルーツティー)
- 12月3日:ジョワイユ・ノエル(フレーバード紅茶)
- 12月4日:ドラジェ(お菓子)
- 12月5日:アフタヌーンティー(紅茶)
- 12月6日:ティーバッグストッパー(雑貨)
- 12月7日:ジングルベル(フレーバード紅茶)
- 12月8日:ジュテーム ミニョン(フルーツティー)
- 12月9日:ドラジェ(お菓子)
- 12月10日:キャロル(ティーバッグ5個入りプチ缶)
- 12月11日:ジュテーム エクラタン(フルーツティー)
- 12月12日:オペラ(フレーバード紅茶)
- 12月13日:ホワイトクリスマス(フレーバード紅茶)
- 12月14日:ジュテーム ミスティーク(フルーツティー)
- 12月15日:マグネットシート付きミニチュア缶(雑貨)
- 12月16日:ベルエポック(紅茶)
- 12月17日:ドラジェ(お菓子)
- 12月18日:ジュテーム ピュール(フルーツティー)
- 12月19日:カシュカシュ(フレーバード紅茶)
- 12月20日:ジュテーム ブリヤン(フルーツティー)
- 12月21日:クリスマスリース(フレーバード紅茶)
- 12月22日:オリジナルトートバッグ(雑貨)
- 12月23日:メルシー ミルフォワ(フレーバード紅茶)
- 12月24日:?????
- 最後まで開封した感想
まずは開封してみる
何はともあれ、まずは開封しなければ始まりません。パッケージは今年の冬限定のラッピングと同じデザインです。このままプレゼントに使ってもよさそうですね。
開封すると、両開き(観音開き?)の大きな箱が出てきます。大きさは縦が約30cm、横が約34cm、厚さが約6cmです。中心より少し上に書かれている「Chanter Noël」というフレーズは、ルピシアが今年のクリスマスに使用しているキャッチコピーで、「クリスマスを歌おう」という意味のフランス語です。
箱を開くと、いよいよカレンダーの登場です。形やサイズの異なる色とりどりのボックスがぎっしり詰まっています。
いよいよ中身のレビュー
それではさっそく中身のレビューをしていきましょう。
12月1日:キャロル(フレーバード紅茶)
トップバッターの「キャロル」は、ストロベリーとバニラの香りを着けた紅茶に、バラの花びらなどをブレンドしたフレーバードティーです。ルピシアのクリスマスティーの中でも特に人気の高い商品なので、アドベントカレンダーの幕開けにぴったりと言えるでしょう。
ストレートのまま飲んでも美味しいのですが、ベースの茶葉にケニアのCTCが含まれるので、ミルクティーにするのもおすすめです。茶葉の量を多めにする(ティーバッグで淹れるときはお湯の量を少し控えめにする)と、牛乳を加えても紅茶の味わいがしっかり残るようになります。今回は「キャロル」の茶葉を生地に練り込んだクッキー「ロンポワン ストロベリー&バニラティー」と合わせてみました。
12月2日:ジュテーム エレガン(フルーツティー)
2日目の中身は「ジュテーム エレガン」というフルーツティーでした。ドライストロベリーやハイビスカス、バラの花びらなどがブレンドされています。前日の「キャロル」とはイチゴやバラ繋がりということかもしれません。名前のとおり、とても華やかな香りのお茶です*2。
なお、この「ジュテーム エレガン」に限らず、フルーツティーは茶葉をやや多めに使うこと、そして長めにじっくり蒸らすことが美味しく淹れるコツです。袋の裏側に書かれている「おいしい いれ方の目安」に従えば基本的には問題ありませんが、僕個人としては浸出時間をあと1~2分長くするのもありだと思います。
12月3日:ジョワイユ・ノエル(フレーバード紅茶)
前日までの華やかさとは打って変わって、3日目は「ジョワイユ・ノエル」という焼き栗の香りの紅茶が入っていました。しかも1日目の「キャロル」はティーバッグ1個、2日目の「ジュテーム エレガン」は5g入りでしたが、この「ジョワイユ・ノエル」はティーバッグ5個入り。何回かに分けて楽しめるのは嬉しいですね。
ベースの茶葉の原産地はインドとベトナムとのことで、アッサムと思しきCTCの茶葉も混じっているようですが、味わいのコクはあまり強くありません。ミルクティーにするなら目安の時間より少し長めに蒸らすのがおすすめです。今日はロッテの「パイの実」と合わせたかったので、2分半抽出でストレートのまま飲みました。
12月4日:ドラジェ(お菓子)
ここで初めてお茶以外の中身が出てきました。ルピシアのドラジェは主にイースターの時期に販売されています。前日の「ジョワイユ・ノエル」のティーバッグが残っていたので、ドラジェとのペアリングを楽しみました。
12月5日:アフタヌーンティー(紅茶)
5日目はルピシアの定番商品である「アフタヌーンティー」のティーバッグが入っていました。オーソドックスタイプのアッサムとダージリンのブレンドです。以前ルピシアのオリジナルブレンドをレビューしたときにも飲みましたが、今回はダージリンの火入れが強いような……?
12月6日:ティーバッグストッパー(雑貨)
ここでついにお茶や食べ物以外の中身が登場しました。カップの縁に差し込んだ後、スリットの部分にティーバッグの紐を通すことで、タグが中に落ちないよう固定できます。
ただ、ストッパーのせいでカップに蓋ができなくなるのが難点です。僕は通販の特典で以前もらったことがあるのですが、ほとんど使っていません。
12月7日:ジングルベル(フレーバード紅茶)
7日目の「ジングルベル」はスパークリングワインの香りがする紅茶です。普通に淹れてもよいのですが、今回はルピシアのサイトで紹介されているレシピを参考に、炭酸割りを作ってみました。モクテル感覚で飲めるので、クリスマスパーティーにもぴったりです。
12月8日:ジュテーム ミニョン(フルーツティー)
2日目の「エレガン」と同じ「ジュテーム」シリーズから、8日目は「ミニョン」が入っていました。フランス語で「かわいい」という意味の名前のとおり、ピンク色のかわいい水色です。ストロベリーがメインになっている「エレガン」よりも酸味が穏やかな気がします。
12月9日:ドラジェ(お菓子)
4日目と同じくドラジェですが、色がブルーからイエローに変わりました。そういえば、ルピシアのドラジェはブルー、イエロー、ピンクの3色だったような。もしかしたらもう1色入っているかもしれません。
12月10日:キャロル(ティーバッグ5個入りプチ缶)
1日目と同じ「キャロル」ですが、今回はティーバッグ5個入りのプチ缶が入っていました。
人気のお茶なので、また飲めるのは嬉しいですね。とはいえ、中身自体は1日目と同じなのでレビューは省略します(笑)。
12月11日:ジュテーム エクラタン(フルーツティー)
「ジュテーム」シリーズ3つ目は「エクラタン」でした。パッションフルーツとマンゴーの香りがするトロピカルなお茶です。ただし、この香りは香料で着けられており、ドライマンゴーなどが茶葉に含まれているわけではありません。味はハイビスカスやローズヒップの酸味が主体なので、香りと味のギャップがあると言えるかもしれません。
12月12日:オペラ(フレーバード紅茶)
前半戦最後の中身は「オペラ」でした。オペラと言っても舞台芸術ではなく、チョコレートケーキのほうです。僕は前にも飲んだことがあるのですが、そのときはストレートだったので、今回は長めに3分抽出してミルクティーにしました。
ベースの茶葉はアッサムだそうですが、渋みはあまり強くはなく、それでいてコクがしっかりしています。また、牛乳を加えると、コーヒー風味のバタークリームのような味わいが出てきます。やはりこの紅茶はミルクティーにするのが正解でしょう。
12月13日:ホワイトクリスマス(フレーバード紅茶)
そろそろ次のクリスマスティーが出てこないかなぁ……と思っていたところで、タイミングよく「ホワイトクリスマス」が登場しました。ホワイトチョコレートとナッツの香りがするフレーバードティーです。これもミルクティー向きなので、3分抽出して牛乳を加えて飲んでみました。
ベースの茶葉の産地はインドとケニアとのことですが、アッサム100%ではない分、前日の「オペラ」と比べると味わいがあっさりしています。とはいえこれもミルクティーに向いていますね。牛乳を加えると、ホワイトチョコレートの香りが強くなる気がします。
なお、初日の「キャロル」と同じく、ルピシアの「ロンポワン」と合わせてみました。今回はベイクドチョコレート味です。
12月14日:ジュテーム ミスティーク(フルーツティー)
「ジュテーム」シリーズ4つ目の「ミスティーク」はブルーベリーやカシスの香りがします。赤みの強い水色で、見た目はまるでワインのようです。ただ、他の「ジュテーム」シリーズのお茶と比べて酸味が強いので、酸っぱいものが苦手な方は要注意。ハチミツなどを加えてもよいでしょう。
12月15日:マグネットシート付きミニチュア缶(雑貨)
雑貨が出てきたのは、6日のティーバッグストッパーに続いて2回目ですね。今度は冷蔵庫などに貼れるマグネットです。ルピシアではこうしたマグネット付きのミニチュア缶をよく作っています。
ちなみに、SNS等で見る限り、缶の柄はアドベントカレンダーごとに違っているようです。僕は「ジングルベル」の柄でしたが、他にも「キャロル」「カシュカシュ」「メルシー ミルフォワ」の人もいました。
12月16日:ベルエポック(紅茶)
「ベルエポック」は5日の「アフタヌーンティー」と同じくルピシアの定番商品です。ダージリンとケニアを中心としたブレンドで、青みのあるさっぱりとした味わいが特徴。これも以前飲んだことがありますが、今回はそのときよりも甘い香りが強い気がします。
おおむねどんな飲み方でも楽しめる紅茶ですが、今回は3分半抽出してミルクティーにしました。紅茶のお供は最中です。
12月17日:ドラジェ(お菓子)
9日に「ピンクのドラジェもあるのでは?」と予想していましたが、本当にそのとおりになりました(笑)。これで3色揃いましたね。
12月18日:ジュテーム ピュール(フルーツティー)
「ジュテーム」シリーズ5つ目の「ピュール」は、ラ・フランスとライチの香りがします。ただし、これも「エクラタン」と同じく、ラ・フランスやライチの香りは香料で着けられています。茶葉のベース自体はドライアップルやドライピーチなど。ハイビスカスやローズヒップを使っていないため、酸味が穏やかで飲みやすいフルーツティーになっています。
12月19日:カシュカシュ(フレーバード紅茶)
「カシュカシュ」はマンゴーやパイナップルなどの香りがするフレーバードティーです。多少の渋みはありますが、甘い香りのおかげで飲みやすい仕上がり。茶葉にはピンクペッパーや金平糖などがブレンドされており、見た目も可愛らしくなっていますが、ティーバッグなのでよくわかりませんね……。
なお、クリスマスティーのひとつとして扱われていますが、最近はイースターの商品としても販売されています。クリスマスに買い逃しても、春先までは購入可能です。
12月20日:ジュテーム ブリヤン(フルーツティー)
「ジュテーム」シリーズ6つ目は、柑橘メインの「ブリヤン」です。柚子やブラッドオレンジのピール(皮)に加え、ドライアップルやドライみかんなどがブレンドされています。爽やかな柚子の香りもしますが、どちらかと言うとオレンジの印象が強いような……?
なお、今回のアドベントカレンダーに入っている「ジュテーム」のお茶はこれで全部ですが、実はもうひとつ「アングレ」という商品があります。こちらはベルガモットとベリーの香りがする、いわばフルーツティーのアールグレイです。
12月21日:クリスマスリース(フレーバード紅茶)
3日の「ジョワイユ・ノエル」と同じく、21日目の「クリスマスリース」もティーバッグ5個入りでした。ヨーロッパのクリスマスティーをイメージしたフレーバードティーで、シナモンやカルダモンの香りがします。砂糖や牛乳を加えると、どことなくアップルパイを思わせる風味になりますが、紅茶自体は比較的マイルドな味わいなので、ミルクティーにする場合は目安の時間より長めに蒸らしたほうがよいでしょう(この点も「ジョワイユ・ノエル」と同じですね)。
なお、今回のアドベントカレンダーには入っていませんでしたが、ルピシアのクリスマス商品には「オレンジ ポマンダー」という商品もあります。
12月22日:オリジナルトートバッグ(雑貨)
もう雑貨類は入ってないのかなぁと思いきや、ここでトートバッグの登場です。大文字の「L」を象ったデザイン*3に、キャンドルや五線譜のロゴと「Chanter Noël」のフレーズが入っています。素材はポリエステルかと思いますが、絵柄が金色になっているおかげで高級感があります。持ち手が長く、肩にかけやすいのも便利です。
なお、6日目のティーバッグストッパーや15日目のマグネット付きミニチュア缶とは異なり、このトートバッグはおそらくアドベントカレンダー限定アイテムではないかと思います。
12月23日:メルシー ミルフォワ(フレーバード紅茶)
アドベントカレンダー最後の紅茶は「メルシー ミルフォワ」でした。白桃やいちご、ラズベリーの香りがするフレーバードティーで、僕は特にベリー系の香りを強く感じます。茶葉にはバラなど色とりどりの花びらが混ざっており、香りだけでなく見た目も華やかですが、やっぱりティーバッグだとよくわかりませんね……。定番商品のひとつとはいえ、クリスマスにぴったりのお茶です。
なお、商品名を「メルシーミルフォア」と間違えている人が多いようですが、正しくは「メルシー ミルフォワ」です。しかも「メルシー」と「ミルフォワ」の間に半角スペースが入ります。念のため。
12月24日:?????
さて、いよいよ最終日となりました。24日の箱は10日と同じサイズです。
「またプチ缶入りの紅茶かな?」と思いつつ開けてみると……。
なんとオルゴールが入っていました! 曲はDeck the Halls(ひいらぎかざろう)です。最後に豪華なクリスマスプレゼントをもらったみたいで嬉しくなりました。まあ自分で買ったものですけどね
最後まで開封した感想
というわけで、24日まで無事に開封し終わったわけですが、最後に今回のアドベントカレンダーの感想を書いておきます。
正直に言ってしまうと、手元に届くまでは「ちょっと高いなぁ」と思っていました。パッケージをデザインしたり、お茶やお菓子を1つずつ箱に詰めたりするためのコストを考えれば価格相応だとは思いますが、税込12,000円という金額自体は決して安いとは言えません。
しかし、実物が手元に届き、中の箱を1つずつ開けていくにしたがって、「これってむしろお得なのでは?」と思うようになりました。外装がきれいで可愛いし、24個の箱それぞれのデザインも凝っているうえ、ルピシアのクリスマスティーやフルーツティーがほぼ網羅されて(しかもお茶によってはティーバッグが5個も入って)います。しかも、クリスマスの後も長く使える雑貨類が複数入っており、最後のオルゴールで特別感もあります。
以上を踏まえると、僕個人としては非常に満足感の高い商品だと思いました。購入した人の中には「お茶やお菓子のような消え物以外はいらない」と感じている人もいるようです*4が、そういうグッズも含めて何が入っているかを毎日楽しむのがアドベントカレンダーの醍醐味です。その醍醐味を思う存分感じられたので、今回のアドベントカレンダーは2023年のベストバイのひとつだったなぁと思います。
さて、2023年の投稿はこれで終わりです。今年もお読みいただいた皆さん、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。よいお年を!
追記:
この記事は12月の初めから(つまり約1か月かけて)書いてきたものですが、12月20日に #買ってよかった2023 というお題のキャンペーンがはてなブログで始まったので、便乗させていただきました(笑)。