バレンタインデーやホワイトデーのシーズンが近づき、チョコレートを食べたり人にあげたりする機会が増えた方も多いのではないでしょうか? 今年は新型コロナウイルスの影響で、バレンタインデーやホワイトデーに自宅でチョコレートを食べながら過ごす人も少なくないと思います。
基本的にチョコレートと紅茶は相性の良い組み合わせではありますが、チョコレートの種類に応じて紅茶を選ぶことで、お互いの特徴をより深く味わうことができます。そこで今回は、チョコレートの種類ごとに相性の良い紅茶を考えていきます。
ミルクチョコレートやホワイトチョコレートに合う紅茶
まず、乳脂肪分の多いミルクチョコレートやホワイトチョコレートには、ミルク感の強さに負けない紅茶を選ぶとよいでしょう。たとえばアッサム、ケニア、ルフナ、サバラガムワは強いコクがあるミルクティー向きの茶葉なので、乳脂肪分の多いチョコレートともマッチします。また、味の系統が異なるものの、同じくミルクティーに向いているウバもおすすめです*1。
ただし、ミルクティー向きの茶葉だからと言って、乳脂肪分の多いチョコレートを食べるときにミルクティーにするのはちょっとリスキーかもしれません。というのも、ミルク感の強いチョコレートにミルクティーを組み合わせると、味がしつこく感じられる恐れがあるからです。紅茶にミルクを加えるかどうかは、ご自身の好みに応じて慎重に判断したほうがよいでしょう。
ダークチョコレートや高カカオのチョコレートに合う紅茶
次に、カカオ分が多く苦味の強いチョコレートの場合、乳脂肪分が少ないのでミルクティーとも組み合わせやすくなります。先ほど挙げたアッサムを始めとする茶葉でミルクティーしてダークチョコレートと合わせると、チョコレートの苦味が抑えられ、食べやすくなると思います。
一方、紅茶にミルクを加えずストレートで飲みたい場合、アッサムなどでも悪くはないのですが、僕がもっとおすすめしたいのがウバやアールグレイです。紅茶と同じように、チョコレートの原料となるカカオ豆は産地や品種によって味や香りが大きく異なるそうですが、そういったカカオ豆本来の味をウバの渋みやアールグレイの香りがさらに引き立ててくれます。
特にウバに関しては、以前ゴディバがダークチョコベースのショコリキサーの材料に使っていたこともあり、チョコレートとの相性はお墨付きと言えるでしょう。なお、ウバの渋みが苦手な方には、代わりにディンブラをおすすめします。
ナッツやフルーツを使ったチョコレートに合う紅茶
最後に、ナッツやフルーツなどの特別な素材を使ったチョコレートの場合、ベースとなるチョコレートの種類に応じて紅茶を選ぶ方法と、ナッツやフルーツなどの素材に合わせて選ぶ方法があります。前者についてはここまでの説明と同じなので、ここからは後者について考えていきましょう。
まず、ナッツを使ったチョコレートとのペアリングで僕がおすすめしたいのが、ダージリンオータムナルです。オータムナルのふくよかな甘みがナッツの香ばしさと絶妙にマッチします。味の特徴が似ているキャンディもおすすめです。
また、フルーツを使ったチョコレートに合わせたい紅茶の筆頭はニルギリです。ニルギリは元々オレンジやレモンなど酸味のある果物との相性が良いので、オランジェットなどともよく合います。また、ダージリンのセカンドフラッシュやオータムナル、キームンを選ぶのもよいでしょう。キームンはいちごに合うという説もあるので、ストロベリーチョコレートに合わせるのもよさそうですね。
ちなみに、フルーツを使っているわけではありませんが、ルビーチョコレートも少し酸味があるので、ニルギリやダージリンセカンドフラッシュなどと相性が良いのではないかと思います。
というわけで、チョコレートの種類別に相性の良い紅茶を考えてきました。もちろん最終的には皆さんの好み次第ですが、今回の内容を参考にしていただければ、紅茶もチョコレートもよりいっそう美味しく味わえるのではないかと思います。また、今回ご紹介したもの以外にもおすすめのペアリングがあれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです。