このブログでたびたび取り上げているルピシアはフレーバードティーで有名なブランドですが、1~2月のバレンタインシーズンになると、ケーキやチョコレートなどのスイーツをテーマにしたフレーバードティーを毎年販売しています。今回はそんなルピシアのスイーツティーを飲み比べてみました。今年新登場したラズベリーの香りの緑茶もレビューしています。
ラインナップ
今回飲み比べたのは、以下の7種類の商品です。
- テ・オ・ショコラ
- アールグレイ・ショコラ
- フランボワーズ・ショコラ
- オペラ
- フレジエ
- タルト オ シトロン
- アミ デュ ショコラ
このうち、「アミ デュ ショコラ」を除く6種類の商品は、「スイーツティー セレクション」というセット(下の写真右)にティーバッグが1つずつ入っています。このセットで自分の好きな香りの茶葉を見つけてから、50gの袋入りやティーバッグ10個入りを買うのがおすすめです。また、「アミ デュ ショコラ」はティーバッグ5個入りの限定デザインBOXを購入しました(下の写真左)。
さっそく飲み比べ
ではさっそくレビューしていきましょう。ルピシアのサイトから各商品の紹介文を引用しつつ、僕の感想を書いていきたいと思います。なお、抽出時間は各商品のおすすめの時間に合わせましたが、長さがバラバラなので感想と一緒に書いておきます。また、緑茶ベースの「アミ デュ ショコラ」を除いてミルクティー向きの紅茶が揃っているので、ストレートだけでなく、ミルクと砂糖を加えたときの味の変化についても見ていきます。
テ・オ・ショコラ
ビターチョコレートをイメージし、カカオニブとココアパウダーを紅茶にブレンド。深いカカオの香りは、ミルクやリキュールを加えても美味。
商品紹介には「ビターチョコレートをイメージ」したとありますが、僕はまろやかな甘さのミルクチョコレートの香りを感じました。3分抽出しても、味は渋みが控えめでマイルドです。ミルクと砂糖を加えると、ファミレスのドリンクバーのココアを飲んでいるような錯覚を覚えます。ミルクティーにするには、コクが少し足りないかもしれません。
アールグレイ・ショコラ
ベルガモットの爽やかで高貴な香りと、甘く濃厚なチョコレートの香りが豊かに広がります。ミルクを加えても楽しめる、深い味わいの紅茶です。
オランジェットの甘さとベルガモットのスパイシーさが両立した香りです。口に含むと、ベルガモットの香りのほうが強めに感じられます。味は「テ・オ・ショコラ」と同じく3分抽出してもマイルドで、ミルクティーにしても「テ・オ・ショコラ」にアールグレイの風味を足したような味になります。これもやはりミルクティーとしては水っぽいかもしれません。
フランボワーズ・ショコラ
フランボワーズ(ラズベリー)の甘酸っぱさと、チョコレートの深い香りが見事に調和した、すっきりした風味の紅茶。ミルクティーにもおすすめです。
ラズベリーソース入りのビターチョコのような大人の香りがします。3分抽出したところ、ショコラ系の紅茶の中では渋みが強くなったように感じました。ミルクティーにすると、ラズベリーソース入りのココアのような味になりますが、やや水っぽいのは前の2つと変わりません。
オペラ
甘いチョコレートとコーヒーのほろ苦さが響き合う、フランス発祥のケーキをイメージした紅茶。深みのある大人の味わいはミルクティーにもおすすめ。
香りはチョコレートよりコーヒーの主張がやや強めに感じます。抽出時間を1分半にしましたが、味は苦味とコクが強く、コーヒーを飲んでいるような感覚がします。写真だとわかりにくいかもしれませんが、他の商品と比べて水色(すいしょく)もやや濃くなりました。
ミルクと砂糖を加えると、缶のミルクコーヒーのような味になります。ただ、ミルクティーにするなら1分半だと抽出が短いかもしれません。しっかり2分は抽出させたほうがよさそうです。
フレジエ
甘酸っぱいイチゴと濃厚なクリームがとけ合う、華やかなフランス風ショートケーキをイメージした紅茶。まろやかでコクのある風味はミルクティーにも。
イチゴの甘酸っぱい香りの中にクリーミーさが見え隠れします。2分半抽出で、味はやや渋みが強めに感じました。ミルクティーの風味はイチゴのショートケーキの後味そのもの。今回飲み比べた中では、ケーキの再現度が最も高い紅茶だと思います。
タルト オ シトロン
甘酸っぱいレモンクリームに柔らかなメレンゲが重なる、フランスで愛されるレモンタルトをイメージした紅茶。ミルクを加えると上品でよりまろやかな味わいに。
香りはまさにレモンタルトそのものです。ただのレモンではなく、レモンカードの甘酸っぱさとタルトの香ばしさが感じられます。3分抽出しましたが、ショコラ系と同じくマイルドな味わいです。
一方、ミルクティーにすると、レモンタルトというよりレモン牛乳やサクマ製菓の「れもんこりっと」のような味になります。レモンの甘酸っぱさが消されてしまうので、個人的にはストレートのほうが好きです。
アミ デュ ショコラ
甘く華やかなフランボワーズに、ほんのりホワイトチョコレートが香る上品な煎茶。チョコレートと一緒に味わう至福のティータイムをお楽しみください。
香りはラズベリーの主張が強めで、ホワイトチョコレートの香りは「なくはない」というレベルです。熱湯で1分半抽出したところ、渋みがかなり強くなりました。
ちなみに、一応ミルクティーにもしてみましたが、ベースが煎茶なので、やはり無理があったようです……。
というわけで、スイーツをテーマにしたルピシアのフレーバードティーを飲み比べてみました。程度の差はあれ、どれも元になったケーキやチョコレートの印象が感じられるので、飲んでいて楽しくなります。個人的にはストレートで飲むなら「タルト オ シトロン」、ミルクティーにするなら「フレジエ」が好きでした。皆さんはどれが好きか、飲んだらコメントで教えてくださいね。